動画配信 | http://live.nicovideo.jp/watch/lv117939659 |
概要 | 著作権などの知的財産権の分野では、国際条約は長く公開協議が原則でした。しかし、各国・各界の対立が先鋭化するにつれ、米国などの主導で秘密協議の傾向が強まっています。TPP(環太平洋経済協定)は秘密協議ですが、知的財産をはじめ幾つかの章については米国提案が流出し、その知財強化や米国化ともいえる内容をめぐって国際的な論争を招いています。 https://www.eff.org/issues/tpp 実際の交渉でも、米国とニュージーランド・マレーシアなどが知財条項を巡って激しく対立中と報道されます。 こうした中、TPPは衆院選の中心争点として浮上し、多くの政党の姿勢は不明確なものの、総選挙後に交渉参加の是非が本格的に決断の時期を迎えるのは間違いないのでしょう。そこで、去る11月30日、昨年来合同でシンポをおこなって来た、特定非営利活動法人クリエイティブ・コモンズ・ジャパン(CCJP)、MIAU(一般社団法人インターネットユーザー協会)、そしてthinkCの3団体によって「TPPの知的財産権と協議の透明化を考えるフォーラム」(thinkTPPIP)が設立されました。 「TPPの知的財産権と協議の透明化を考えるフォーラム」 http://thinktppip.jp/ INTERNET Watch 「TPP交渉を公開せよ」MIAUなど3団体が知財問題を考えるフォーラム結成 http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20121206_577588.html 参考:TPP米国知財提案の抄訳 http://www.kottolaw.com/column/000438.html フォーラムはあくまで、TPP自体については中立です。ただその密室性と、漏れ聞こえる知的財産権条項の内容には危惧を抱きます。 本年は、米国SOPA騒動、EUの反ACTAデモと海賊党の躍進、そして日本でも夏のダウンロード刑罰化や秋のACTA批准など、ネットと著作権の相克がまさに世界的な潮流となって巻き起こりました。去る12月1日2日には、TPPニュージーランド・ラウンドにあわせて、米有力NGO「電子フロンティア財団」が各国のNGO・アクティビストに呼びかけて国際ネットワーク会議が開催され、thinkTPPIPの団体からも3名が参加しています。 http://en.wikiversity.org/wiki/International_Digital_Rights そこで、こうした世界の知財をめぐる市民活動の潮流を報告すると共に、二次創作やデジタルアーカイブ、その他多様な活動へのTPP知財条項のインパクトと、日本の進むべき道を徹底討論します。パネリストに、二次創作と著作権の問題を熱く語る漫画家の赤松健さん、日米関係史に精通し、各種デジタルアーカイブ事業をけん引する社会学者の吉見俊哉東大情報学環教授、「著作権界のジャンヌダルク」野口祐子弁護士など、各界の第一人者が集います。NZ会議に参加された八田真行、渡辺智暁さんのご報告もあります。シンポの模様は「MIAU Presents ネットの羅針盤」として、ニコニコ動画公式生番組放送としても放送されます。 http://miau.jp/index1354676455.phtml 果たして、日本の著作権・知財が進むべき道はどれなのか? 「著作権の年」の最後を締めくくる総選挙目前の東大・福武ホールに、是非ご来場ください! |
日時 | 2012年12月12日(水) 18時〜20時30分 (開場:17時30分〜) |
場所 | 東京大学本郷キャンパス 情報学環・福武ホール (B2F 福武ラーニングシアター) http://fukutake.iii.u-tokyo.ac.jp/access.html |
共催 | 特定非営利活動法人クリエイティブ・コモンズ・ジャパン thinkC(著作権保護期間の延長問題を考えるフォーラム) MIAU(一般社団法人インターネットユーザー協会) |
登壇者 | 赤松健(漫画家、株式会社Jコミ代表取締役) 吉見俊哉(社会学者、東京大学大学院情報学環教授) 野口祐子(弁護士、クリエイティブ・コモンズ・ジャパン常務理事) 八田真行(駿河台大学経済学部講師、MIAU幹事会員) 渡辺智暁(国際大学GLOCOM准教授、クリエイティブ・コモンズ・ジャパン常務理事) ※司会 福井健策(弁護士、日本大学芸術学部客員教授、thinkC世話人) 入場無料・事前予約制 ニコニコ動画公式 生番組「MIAU Presents ネットの羅針盤」にて中継 http://miau.jp/index1354676455.phtml |
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