著作権保護期間の延長問題を考えるフォーラム - thinkcopyright.org


メールマガジン

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 著作権保護期間の延長問題を考えるフォーラム
 think C メールマガジン vol. 19
 http://thinkcopyright.org/

 【明けましておめでとうございます、の19号】 2008.1.2

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■運命の年、2008年はじまる

あけましておめでとうございます。昨年は、フォーラムの活動にさまざま
なご支援をありがとうございました。心から御礼申し上げます。延長問題
について慎重な検討を求めて数名の有志が集ってから1年あまり。少なく
とも議論不在で延長が決定される懸念は当面薄まりました。しかし、権利
と「公共財」としての文化のバランス、創作者と利用者双方のためになる
結論が出せるのか、2008年こそが選択の年となります。

フォーラムでは今年も議論を注視し続けますので、どうぞよろしくお願い
します。

という訳で、ねぎらいを込めて真冬のパーティです。もちろん活動報告も
します。関係者スピーチも多数予定。お知り合いも誘って、ふるってご参
加ください。

2008年元旦  世話人

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■「think C 一周年パーティ 兼 活動報告」まで、あとひと月

昨年の第1回シンポジウムから1年、文化審議会に小委員会が設置され、
公開トークは今年5回を数え、のべ出演者は40名を超え・・・思えば
事務局も、参加者の皆さんもここまでよくがんばりました。といっても
どこからもギャラは出ませんので、お互いをねぎらうべく真冬のパーティ
です。もちろん活動報告もします。関係者スピーチも多数予定。審議会で
も対立が続く中、延長問題の現在を鳥瞰でき意見交換できる機会になれば
と思います。会場は渋谷・ディープ円山町の地に初見参、乞参加!
(参加資格はありません。どなたでもご自由に参加ください。)



2008年1月31日(木) 18:30-21:00
渋谷 カーサアスティオン[ Casa Asteion ]
http://www.rj-works.com/asteion/other/access.html
JR渋谷駅 徒歩8分 / 井の頭線神泉駅 徒歩1分
会費:一般 4000円 学生・院生 3000円
フリードリンク・フリーフード
申込みはこちらから→
http://thinkcopyright.org/1st-anniversary.html

報告・スピーチ予定者(敬称略・一部打診中です)

総合司会:
  生貝直人(クリエイティブ・コモンズ・ジャパン事務局員)ほか
活動報告:
  活動報告:
   福井健策(世話人、弁護士・ニューヨーク州弁護士)
  文化審議会 保護利用小委員会委員:
   津田大介(世話人、IT・音楽ジャーナリスト)
   久保田裕(社団法人コンピュータソフトウェア著作権協会専
   務理事)
   常世田良(社団法人図書館協会)
   平田オリザ(劇作家・演出家)
   金正勲(慶應義塾大学デジタルメディア・コンテンツ統合研究機構
   准教授)
スピーチ:
   富田倫生(電子図書館「青空文庫」呼びかけ人)[青空文庫寄贈計画
   か]
   田中辰雄(慶應義塾大学経済学部准教授) + ?
   [延長の経済効果研究と今後のプロ ジェクト]
   寮美千子(童話作家、小説家)[日本文藝家協会での議論]
   小寺信良(文筆家、AV機器ジャーナリスト)+ ? [MIAU
   設立と展望]
   南亮一(国立国会図書館)[EUでの保護期間の最新動向]
   渡辺裕(東京大学大学院人文社会系研究科教授)[6月の京都シン
   ポジウムほか]
   金井重彦(弁護士)[日弁連での議論]
   中村伊知哉(慶應義塾大学教授)
*以上、南氏を除きフォーラム発起人

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■文化審・小委員会、1月は開催せず

前回文化審議会・著作権分科会では、「中間まとめ」の報告が見送られた
保護利用小委員会ですが、1月も開催は見送られる見込みになりました。
次回開催日は未定です。

今後の開催案内はこちら:
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/bunka/index.htm#kaisai

過去の議事録などはこちらの17番:
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/bunka/index.htm#gijiroku


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■延長問題をめぐるその他の記事・イベント

「著作権延長 綱引き 死後70年か50年か/遺族、使 用料減を心配/
『公共財独占』利用者反発/米からは『延長圧力』も」(赤田康和、新
谷祐一)
 朝日新聞12月28日朝刊

「著作権攻防・新ルールを探して(下)」(瀬川奈都子) 
 日本経済新聞11月29日朝刊

山田奨治(発起人、国際日本文化研究センター准教授)『<海賊版>の思
想 18世紀英国の永久コピーライト闘争』(みすず書房)
※「コピーライトは永久ではない」と判断された、現在の論争に対しても
 示唆に富む18世紀イギリス裁判の記録

「'53年公開映画『シェーン』の著作権消滅が決定 −最高裁 判断。著作
権保護期間延長の対象外に」
http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20071219/court.htm

※当フォーラムでは、著作権保護延長問題に関する情報(イベント、情報、
書籍、記事、オンライン上での言及など)を随時募集しています。これは
というものがございましたら、下記事務局までお知らせ下さい。

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■延長問題とは?

日本では著作権の期間は「著作者の生前プラス死後50年間」が原則です。

期間中は権利者の許可がなければ作品は利用できず、期間が終われば誰でも
ほぼ自由に使えます。特にとりきめがない場合、著作者の死後50年間は、
相続人全員の許可がなければ作品は使えません。

アメリカや国内の権利者団体17団体は、日本が期間をさらに20年延長するこ
とを求め、政府は2007年度中に結論を出すとしています。現在、この問題は
文化庁・文化審議会内の「過去の著作物等の保護と利用に関する小委員会」
で討議されています。

「著作権保護期間の延長問題を考えるフォーラム」では延長問題について、
多様な意見や実証的なデータにもとづく慎重な議論を呼びかけています。

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今後、フォーラムからの情報が不要の方、また新規購読申し込み、配信メール
アドレスの変更を希望される方は、お手数ですが下記より:
http://thinkcopyright.org/mailform/

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著作権保護期間の延長問題を考えるフォーラム
http://thinkcopyright.org/ 【現在発起人105名】
E-mail: info@thinkcopyright.org

〒107-0062 東京都港区南青山5-18-5 1F
骨董通り法律事務所 For the Arts 内
TEL:03-5766-8980 FAX:03-5466-1107 (担当篠原)

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