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著作権保護期間の延長問題を考えるフォーラム
think C メールマガジン vol. 18
http://thinkcopyright.org/
【think C 一周年パーティ!、の18号】 2007.12.18
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■「think C 活動報告 兼 一周年パーティ」は来年1/31(木)です
早いもので、フォーラムも昨年の第一回シンポジウムから間もなく1年で
す。この間、文化審議会に小委員会が設置され、公開トークは今年5回を
数え、のべ出演者は40名を超え・・・思えば我われも手弁当でがんばりま
した。
という訳で、ねぎらいを込めて真冬のパーティです。もちろん活動報告も
します。関係者スピーチも多数予定。お知り合いも誘って、ふるってご参
加ください。
2008年1月31日(木) 18:30-21:00
渋谷 カーサアスティオン[ Casa Asteion ]
http://www.rj-works.com/asteion/other/access.html
JR渋谷駅 徒歩8分 / 井の頭線神泉駅 徒歩1分
会費:一般 4000円 学生・院生 3000円
フリードリンク・フリーフード
報告・スピーチ予定者(敬称略・一部打診中です)
文化審議会 保護利用小委員会委員
久保田裕
常世田良
平田オリザ
津田大介
金正勲
富田倫生(青空文庫寄贈計画ほか)
田中辰雄 + ?(延長の経済効果研究と今後のプロジェクト)
寮美千子(日本文藝家協会での議論)
小寺信良 + ?(MIAU設立と展望)
南亮一(EUでの保護期間の最新動向)
渡辺裕(6月の京都シンポジウムほか)
審議会でも対立が続く中、参加者が延長問題の現在を鳥瞰でき、あらため
て意見を交換できる機会になればと思います。会場には、シロガネ、聖地
アキバなど候補があがりましたが、発起人・内藤篤氏の「シネマヴェーラ
渋谷」にもほど近いディープ円山町の地に初見参となりました。乞参加!
申込みはこちらから→
http://thinkcopyright.org/1st-anniversary.html
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■文化審・小委員会、中間まとめに至らず
延長問題を議論する「過去の著作物等の保護と利用に関する小委員会」
(保護利用小委)の、上に位置する文化審議会・著作権分科会第23回が、
10月12日に開催されました。
同会では、傘下の各小委員会の中間まとめなどが報告されましたが、保護
利用小委については「中間まとめができる段階ではない」(野村分科会長)
として、延長の方向性は示されず、検討状況の報告のみがされました。
http://www.bunka.go.jp/chosakuken/singikai/pdf/bunkakai_23.pdf
当の保護利用小委は、第10回が11月26日に開催されました。
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/bunka/gijiroku/021/07112902.htm
(議事録未アップ)
今回の主な議題はアーカイブ事業の円滑化で、延長問題について進展はあ
りませんでしたが、「共同実演・共有著作権」「アーカイブ」という2問
題について、小委員会の下に更に2ワーキングチームを設置することが承
認されました。
次回小委員会の開催日は未定です。
今後の開催案内はこちら:
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/bunka/index.htm#kaisai
過去の議事録などはこちらの17番:
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/bunka/index.htm#gijiroku
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■青空文庫、収録作品DVD-ROMを全国約8,000の図書館に寄贈
インターネット電子図書館「青空文庫」は、収録作品のうち、保護期間の
切れた作家と翻訳家407名の、約6,500点をおさめたDVD-ROM付き冊子
『青空文庫 全』を、全国約8,000の図書館に寄贈する旨、発表しました。
計画は、社団法人日本図書館協会との協賛事業として、進められるとのこ
とです。
http://www.aozora.gr.jp/kizokeikaku/
関連報道:
「6500作をDVD1枚に 『青空文庫』、全国の図書館へ無料配布」(赤田
康和) 朝日新聞 10月25日夕刊
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0710/26/news108.html
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2007/10/26/17318.html
ほか
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■日本文藝家協会で、延長をめぐって会員間の議論活発化
坂上弘(日本文藝家協会理事長):
「保護期間『70年』延長問題 2会員から慎重・反対論届く」
平田オリザ(発起人):
「結論を急ぐことはない 延長の50年凍結を提案します」
寮美千子(発起人):
「作品が後世に読まれるためにすべきこと」文藝家協会ニュース 9月号
(日本文藝家協会発行)
「特集/保護期間延長に関する諸問題」 文藝著作権通信第9号
(日本文藝著作権センター発行)
内田樹「詩人のコピーライトについて」
http://blog.tatsuru.com/2007/11/12_1404.php
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■延長問題をめぐるその他の記事・イベント
「著作権保護『70年に延長』 権利者と有識者対立 実証的検討の段階
に」(鈴木嘉一) 読売新聞 11月2日朝刊
※フォーラム「秋の公開トーク」に関する記事
南亮一(国立国会図書館)「EUの著作権保護期間延長の経緯について」
http://www.ndl.go.jp/jp/data/publication/refer2007.html
(レファレンス681号所収の論考)
Internet Watch 「著作権法違反の非親告罪化でパロディに危機?
『告発マニア生み出す』」(増田 覚)
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/event/2007/10/29/17323.html
※竹熊健太郎(発起人)、福井健策(世話人)、津田大介(世話人)らの
出演した「MANGAフェスティバル」での、延長問題などの議論を採録
「韓国 保護期間延長へ 韓米FTA関連で」(赤田繁夫)
コピライト12月号
「保護期間の延長、ベルヌ条約加盟に伴う外国著作物の遡及的保護は合
憲か」 同上
※米国のベルヌ条約加盟に伴う、一部パブリックドメイン作品の遡及的復
活の違憲訴訟について、連邦控訴裁が「表現の自由を阻害するおそれがあ
る」として事件を地裁に差し戻した件などの報道
渡辺裕「文化としての著作権」アートマネジメント研究 第8号2007
(美術出版社)
「感覚と制度 異なる位置づけ 芸術の著作権問題を考える」
(日下田貴政) 京都新聞7月4日
※少し古いですが、名和小太郎、渡辺裕、増田聰(いずれも発起人)らの
出演したシンポジウム「藝術は誰のものか?」(藝術学関連学会連合主催)
のレポート
「弘兼さん総監修、シネマの名作を漫画で楽しむ DVD付き発売へ」
(大室一也) 朝日新聞11月2日夕刊
※パブリックドメインとなった映画の漫画化プロジェクト
※当フォーラムでは、著作権保護延長問題に関する情報(イベント情報、書
籍、記事、オンライン上での言及など)を随時募集しています。これはとい
うものがございましたら、下記事務局までお知らせ下さい。
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