著作権保護期間の延長問題を考えるフォーラム - thinkcopyright.org


メールマガジン

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 著作権保護期間の延長問題を考えるフォーラム(国民会議改め)
 think C メールマガジン vol. 9
 http://thinkcopyright.org/

 【審議会詳報&第3回公開トーク決定、の9号】  2007.5.29

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<速報:
強力パネル陣による第3回公開トークが決定しました。詳細は下記>


■文化審議会での大規模ヒアリングが終了しました

「過去の著作物等の保護と利用に関する小委員会」での関係者ヒアリング
(4/27と5/16)が終了しました。
のべ7時間近くにわたって、延長を求める創作者、延長に慎重な創作者、
実演家、放送、出版、レコード、音楽配信、ソフトウェア、クリエイティ
ブコモンズ、一般ユーザー、教育、障害者、図書館、博物館、民間アー
カイブ、法実務、経済学など、ジャンルを横断した合計32名の参考人が
延長問題などについて意見を述べ、委員とも活発な質疑が交わされました。

フォーラムの独自集計では、著作権の延長問題に絞るならば32名の参考人 のうち:

権利者団体の7名が延長を要望
15名が反対若しくは懸念を表明
10名が保留・不明・その他の意見(隣接権の延長だけを求めた2名含む)、

という内容でした。
詳細な議事録は今後公表されます。

4/27ヒアリングについて:
INTERNET Watch
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2007/04/27/15585.html
「著作権の保護期間等を検討する小委員会、関係者ヒアリングを実施」

ITPro
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20070427/269849/
「著作権保護期間の延長問題、関係各団体が文化審で意見表明」

文化庁
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/bunka/gijiroku/021/07050102.htm
4/27発表者の配布資料(議事録は作成中)

Copy & Copyright Diaryが「はてな」で実施したアンケート結果
http://q.hatena.ne.jp/1179316258

5/16ヒアリングについて:
INTERNET Watch
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2007/05/17/15728.html
「著作権保護期間延長への反対意見が多く挙がる、文化審議会小委」

ITPro
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20070516/271298/
「著作権保護期間の延長問題、慎重論相次ぐ――文化審」

(配布資料、議事録は文化庁にて作成中)

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■お待たせしました!公開トーク第3弾は6/15(金)に決定しました。
多彩な論客が、作品創造の源泉と著作権法のあり方を語ります。


トークセッション vol.3
「コミケ、2ちゃんねる、はてなセリフと作家と著作権」


日時:2007年6月15日(金) 午後6:30〜8:30
場所:慶應義塾大学 Global Studio(三田キャンパス東館6F・
   約120席)
http://www.keio.ac.jp/access.html
山手線・京浜東北線 田町駅8分
都営浅草線・三田線 三田駅7分
都営大江戸線 赤羽橋駅8分

【入場無料・申込先着順】
※終了後、自由参加の懇親会(有料:3000円前後)を予定。
申込みはこちらから→ http://thinkcopyright.org/resume.html

主催:著作権保護期間の延長問題を考えるフォーラム
    慶応義塾大学DMC機構(http://www.dmc.keio.ac.jp/
    コンテンツ政策研究会(http://contents-policy.net/

出演者(順不同・敬称略)

久保雅一 (小学館キャラクター事業センター長)(交渉中)
神田敏晶 (ビデオジャーナリスト)
鈴木謙介 (社会学者;発起人)(モデレータ)
伊藤剛  (マンガ評論家)(交渉中)
白田秀彰 (法政大学社会学部准教授;発起人)


<趣旨>
 文化を育てるとは、作家を育てることに他ならない。作家は創作の
喜びを知る体験から生まれる。ならば、作品を巡るコミュニケーション
の中にしばしば話題の作品の無断複製(模倣を含む)という要素が含まれ
ることを考えると、作家は違法複製の申し子だともいえよう。

 著作権理論の通説は、「著作権」はけして当然かつ無条件に存在する
ものではなく、様々な効果と弊害のバランスの上に規定されている、と
説明する。「著作権法の保護期間延長」の効果と弊害について、この作家
が育つというプロセスの中での実態を論じることが必要になるだろう。

 文化を育てるという著作権法の目的から、複製権の射程と限界はどこに
設定されるべきなのか。それと産業、ビジネスという行為、或いは産業と
文化という二つの観点はどうやって交通整理されるべきなのか。コミケ等
のインディーズ市場や2ちゃんねる、YouTube、ニコニコ動画、はてな
セリフといった、コンテンツを中核に据えたコミュニケーションプラット
ホームビジネスの出現を踏まえ、そうしたコミュニケーションアリーナと
作家の成長との関係から、著作権法の保護期間の延長を考え、さらに著作権
そのもののあり方を考えるフォーラム。

【前回公開トーク来場者へのアンケート結果】:

【過去の公開トークの動画】:

フォーラム公開シンポジウム:
http://thinkcopyright.org/resume_symposium01.html
第1回トーク「なぜ、いま期間延長なのか − 作品が広まるしくみを問う」:
http://thinkcopyright.org/resume_talk01.html
第2回トーク「『知の創造と共有』からみた著作権保護期間延長問題」:
http://thinkcopyright.org/resume.html

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■延長問題をめぐる最近の記事・イベント

上記ヒアリングをめぐるもの
http://ecolin.blog.drecom.jp/archive/1227
http://d.hatena.ne.jp/arg/20070507/1178469399
http://nirvana.blog1.fc2.com/blog-entry-79.html
http://himagine9.cocolog-nifty.com/watchdogs/2007/05/post_2ae8.html
(ほか、フォーラムHP上にて紹介中)

※過去のメールマガジン:
http://thinkcopyright.org/mailmagazine.html

※延長問題についての記事やイベント情報を下記事務局までお寄せ
 ください。

■著作権のお勧め本 (末廣恒夫選)

第3回 著作権法を学ぶための本 その3

コンテンツビジネスによく効く、著作権のツボ.
八代英輝. 河出書房新社. (2006)
ISBN:4-309-24378-9. 1,500(税別)

まるわかり著作権ガイド. 編集部 編.
彩図社. (2006)
ISBN:4-88392-553-6. 1,500(税別)

一般向けの著作権入門書は多数あるが、お勧め出来るものはあまり
多くない。微妙な問題を断言してしまっていたり、「あれをやって
はダメ」「これもやってはダメ」となりがちである。また、著者の
主張を強く打ち出しすぎて偏った内容になっているものも見受けら
れる。
その中では最近出たこの2冊は、バランスが取れていると思う。この
2冊を入り口として、足りないところはさらに他の本をあたるなど
していただきたい。

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■フォーラムの活動は、特定団体の金銭援助を受けず、すべてボラン
ティアに支えられています。お気が向けば皆さんの援助を(1個人・
団体10000円以内に限定させて頂きます):

三菱東京UFJ銀行 青山支店 普通 1185376
著作権保護期間の延長問題を考えるフォーラム 世話人 福井健策

フォーラム2006年度会計報告はこちら:
http://thinkcopyright.org/about.html

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■延長問題とは?

日本では著作権の期間は「著作者の生前プラス死後50年間」が原則
です。
期間中は権利者の許可がなければ作品は利用できず、期間が終われば
誰でもほぼ自由に使えます。特にとりきめがない場合、著作者の死後
50年間は、相続人全員の許可がなければ作品は使えません。

アメリカや国内の権利者団体17団体は、日本が期間をさらに20年延長
することを求め、政府は2007年度中に結論を出すとしています。

「著作権保護期間の延長問題を考えるフォーラム」では延長問題につい
て、多様な意見や実証的なデータにもとづく慎重な議論を呼びかけて
います。

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今後、フォーラムからの情報が不要の方、また新規購読申し込み、配信
メールアドレスの変更を希望される方は、お手数ですが下記より:
http://thinkcopyright.org/mailform/

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著作権保護期間の延長問題を考えるフォーラム
http://thinkcopyright.org/ 【現在発起人99名】
E-mail: info@thinkcopyright.org

〒107-0062 東京都港区南青山5-18-5 1F
骨董通り法律事務所 For the Arts内
TEL:03-5766-8980 FAX:03-5466-1107 (担当篠原)

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