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著作権保護期間の延長問題を考えるフォーラム(国民会議改め)
think C メールマガジン vol. 6
http://thinkcopyright.org/
【文化審議会スタート、創造のサイクル募集、の6号】
2007.4.10
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■文化審議会での議論がスタートしました
既報のとおり、文化審議会内の「過去の著作物等の保護と利用に関する
小委員会」での議論が、いよいよ3/30(金)からスタートしました。
議題は、
「過去の著作物等の利用の円滑化方策」
「アーカイブへの著作物等の収集・保存と利用の円滑化方策」
「保護期間のあり方」
「意思表示システム」
の4つが挙げられています。
特に保護期間の延長問題については、初回からかなり突っ込んだ論戦が
展開されました。今後はフォーラムがかねて要望していた通り、多様な
セクターの関係者を多数招いてヒアリングをおこなうことが予定されて
います。
当日の議論の詳細はこちら:
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2007/03/30/15266.html
http://pc.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20070330/267061/
小委員会構成:
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/bunka/kaisai/07031508.htm
今後の開催・傍聴案内はこちらに掲載予定:
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/bunka/index.htm#kaisai
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■「創造のサイクル」の事例募集
前回、発起人の田中辰雄さん、林紘一郎さん、太下義之さんなどの皆さんが、
保護期間延長の経済効果を実証的に分析するための研究会を立ち上げた旨を
ご紹介しました。
フォーラムのHP掲示板では、「創造のサイクル」(ここでは、古い作品を
下敷きに/翻案して、新しい作品が作られること)の事例を集めていました
が、このほど、田中・太下さんから、このHP上の情報を整理して上記研究の
ために資料としてまとめたいとの申し出がありました。
皆さん再創造の事例の収集へのご協力、よろしくお願いいたします。
書き込みはこちらへ:
http://thinkcopyright.org/cycle/bbs.cgi
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■前回公開トークを踏まえたネットアンケートの結果が
「Copy & Copyright Diary」上 で発表されました。
http://d.hatena.ne.jp/copyright/20070322/p1
(フォーラムによるアンケート結果もまもなく公開します)
次回、4月12日(木)18:30からの第2回公開トークでは、20代から60代まで
異ジャンル・異世代の論客が、「知の創造と共有からみた延長問題」を語ります。
(残り10席程度。
詳細・申込は http://thinkcopyright.org/resume.html にて)。
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■あらたに4名の方が、フォーラムの発起人に加わりました
アニメ「銀河鉄道の夜」などで知られる杉井ギサブローさん
(アニメーション映画監督、京都精華大学教授)
http://www.kyoto-seika.ac.jp/education/manga/animation/faculty/index.html
玉井克哉さん(東京大学先端科学技術研究センター教授(知的財産法))
鈴木雄一さん(東京理科大学 総合研究機構教授)
野村香久さん(ことのは出版 代表取締役)
http://www.kotonoha.co.jp
がフォーラムの発起人に加わってくださいました。
フォーラム発起人【現在95名】:http://thinkcopyright.org/list.html
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■知財戦略本部にパブリックコメントを提出
前回お知らせした、政府の「知的財産推進計画2006」の見直しについて、
フォーラムとして以下の意見を提出しました。
「わが国の著作権の保護期間を現在より20年延長すべきか否かの問題に
ついては、延長によるさまざまな悪影響を危惧する声も少なくない。
保護期間は一度延ばせば短縮は現実に難しく、そのため将来の世代にまで
影響が永続する可能性がある。よって、拙速な結論を避け、多様なセクターの
関係者から広く意見を聞き、かつ、延長がされた場合の文化的・経済的影響に
ついて実証的なデータや予測に基づいて慎重に議論するべきである。」
知的財産推進計画2006:
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/titeki2/kettei/060609keikaku.pdf
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■延長問題をめぐる最近の記事・イベント
野村香久(ことのは出版代表取締役)「著作権50年から70年への延長問題を問い
かけます」
http://www.kotonoha.co.jp/topics/tyosaku.html
「創作者団体協議会」による期間延長を求める新聞広告への、ネット上の反応
http://himagine9.cocolog-nifty.com/watchdogs/2007/03/post_7db2.html
http://kzworks.at.webry.info/200611/article_14.html
http://paragome.jugem.jp/?eid=342
その他多数: http://thinkcopyright.org/reference.html
「青空文庫」による延長反対署名の3月末現状報告
http://www.aozora.gr.jp/shomei/
斉藤博(専修大学教授)「著作物の保護期間に関する考察」L&T2007年4月号
(民事法研究会)
講演:阿部浩二(岡山大学名誉教授)「著作権(著作隣接権)の保護期間に
ついて」
4/13(金)14:00-16:00 アルカディア市ヶ谷 (社団法人著作権情報
センター主催、http://www.cric.or.jp/seminar/seminar.html)
※過去のメールマガジン:
http://thinkcopyright.org/mailmagazine.html
※延長問題についての記事やイベント情報を下記事務局までお寄せください。
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■新コーナー:著作権のお勧め本 (末廣恒夫選)
第1回 著作権法を学ぶための本 その1
平成18年度版 著作権法入門. 文化庁編著. (社)著作権情報センター.
(2006)
ISBN:4-88526-053-1. 2,500(税込)
文化庁名義で毎年出版されているので、著作権法に対する文化庁の解釈を
学ぶには、本書がとても参考になります。ただし、あくまで文化庁の解釈を
述べているので、裁判で否定された1953年に公開された映画の著作権は、
本書では存続しているとされています。
なお、本書とほぼ同じ内容のテキストが文化庁のサイトで公開されています。
平成18年度著作権法テキスト(PDF)
http://www.bunka.go.jp/chosakuken/pdf/chosaku_text_18.pdf
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■フォーラムの活動は、特定団体の金銭援助を受けず、すべてボラン
ティアに支えられています。お気が向けば皆さんの援助を(1個人・
団体10000円以内に限定させて頂きます):
三菱東京UFJ銀行 青山支店 普通 1185376
著作権保護期間の延長問題を考えるフォーラム 世話人 福井健策
フォーラム2006年度会計報告はこちら:
http://thinkcopyright.org/about.html
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■延長問題とは?
日本では著作権の期間は「著作者の生前プラス死後50年間」が原則
です。
期間中は権利者の許可がなければ作品は利用できず、期間が終われば
誰でもほぼ自由に使えます。特にとりきめがない場合、著作者の死後
50年間は、相続人全員の許可がなければ作品は使えません。
アメリカや国内の権利者団体17団体は、日本が期間をさらに20年延長
することを求め、政府は2007年度中に結論を出すとしています。
「著作権保護期間の延長問題を考えるフォーラム」では延長問題につい
て、多様な意見や実証的なデータにもとづく慎重な議論を呼びかけて
います。
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E-mail: info@thinkcopyright.org
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骨董通り法律事務所 For the Arts内
TEL:03-5766-8980 FAX:03-5466-1107 (担当篠原)
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