著作権保護期間の延長問題を考えるフォーラム - thinkcopyright.org


フォーラムの公開シンポジウム

第1回公開シンポジウム来場者アンケート結果

集計結果(来場者約250名、有効回答数:88通)

著作権保護期間の延長に
賛成 6名(6.8%)
保留 20名(22.7%)
反対 61名(69.3%)




アンケートコメントより抜粋

(1)立場:反対

例えば、それ以上存続させると社会発展を妨げる特許は20年ですが、これはそれ位であれば初期投資は回収できるという前提だと理解しています。同様の創作活動である著作権が芸実的であるという理由ゆえにインセンティブの主体たる本人の死後も初期投資の回収後も長期間存続するというのは、社会の発展を(産業財産権と異なり)妨げないとしても、50年もあれば充分だと考えます。また、レコードの貸与権的な考え方もあると思います。

(2)立場:保留

理由というよりは今日の感想を書きたいと思います。来るときは白田秀彰さんの文章を読んで反対だと決めて話を聞きに来ましたが、今日のシンポジウムを聞いて混乱しました。多様な人々の意見を聞くにつけ、頭の中がぐちゃぐちゃしてきました。しかし、考えや結果が目的でない以上、今日は素晴らしいシンポジウムになったと確信しています。関心や興味が人々の間に湧き、議論がいろいろなところでまき起こればいいと思います。終了間近だった時の質問の時に起ったことはその象徴だと思います。この現象が国民に広がればいいと思います。そのタメの基盤として、市民社会と民主主義は担保してもらいたいと思います。本当に困難な道だと思いますが、本日は貴重なお時間をありがとうございました。

(3)立場:反対

利益が出る著作物のみ登録制で保護期間の延長ができるようにすべき。

(4)立場:反対

障害者の著作物の享受することが、ますます困難になり、著作物を生み出す側に参加する権利がますます阻外されるから。シンポジウムの最後に、三田先生が言われたように、視覚障害者等のためにご尽力されていることは知っていますが、社会全般は、まず著作物を世に公表する段階で、障害者をその利用対象として考えてない、つまり無視しています。障害者は、視覚障害者だけではないのに、視覚障害者に対する、ごくささやかな権利制限しかないのが現実です。この世に作品を出す人が、その国の全ての人が利用できるスタイルで出すようになるまでは、延長には賛成しかねます。

(5)立場:反対

視覚障害者関係の仕事で、利用者が本当に本を楽しみにしているのを日々実感しています。でも……いろんな立場があり、今日はいろいろ考えさせられました。ありがとうございます。

(6)立場:保留

米欧70年の根拠がはっきりしないのに、「70年が羨ましい」といった情緒論で追従するのはおかしい。

(7)立場:反対

現行の50年から70年に変えるのは、進化のさまたげに過ぎないと思うし、50年でも十分な時間だと思います。

(8)立場:保留

国内だけを考えれば反対。しかし、国外のことを考慮に入れるとまだわからない。

(9)立場:反対

死後70年後の相続人の共有を原則とすると死蔵作品が増える、というより、企業が著作権独占しているケースだけの法改正になってしまうのでは? つまりそもそも相続人のためにもならないのでは。プラス、家族法も改正されていて、現在の家族モデルはその頃ないかも。

(10)立場:保留

今日の議論の範囲では延長することに賛成する理由は見出せなかった。延長することに納得できる理由が提示されれば、延長に賛成することも有り得る。

(11)立場:反対

創造者の財産的保護と利用のバランスを考えると50年でも長いのではないかとさえ感じます。保護期間内であっても利用許諾を容易に得られるシステム(音楽のように)を多くの分野で確立できればと考えます。

(12)立場:反対

三田先生の言うような簡使な一括許諾システムが確立されるとすれば、50年か70年かはさほど大きな問題ではないと考えますが、それが実現するまでは延長すべきではないと考えます。昨今の著作権者の権利意識の高まりから、教育現場での著作物利用がやりにくくなり、内容低下の弊害が生じつつあります。福井先生の主張は圧倒的に説得力がありました。松本零士氏は最悪、ボケ老人のような主張。富田氏の主張が最も心を打ちました。

(13)立場:反対

私は服飾デザインに関する仕事をしています。ですから創り手であり、作品利用者でもあります。私がデザインをしたり文章を書いたりする場合、二次利用されることを前提としてつくっています。その事が後輩たちの学習支援につながるからです。 私は、作品は、生涯学習の資料になると考えています。現在、時代区分など従来の分類にこだわらないオリジナルなジャンル別による絵画の紹介ブログを考案中です。それも、デザイナーなど企画者たちへの刺激となり、創造的能力向上に役立てればと考えているからです。より多くの絵画をネットに公開できることを望んでいるという立場としても、延長には反対です。(余談ですが…私も自分の世界を追求し制作創作し、母一人子一人で育てた息子に何も残せない人間です。)

(14)立場:反対

社会にとってマイナスだから。

(15)立場:反対

二次利用で市民団体で創造活動する者として、反対いたします。法整備のみならず、プロセス、社会インフラの整備こそ必要です。

(16)立場:反対

著作権は文化の振興のために表現者に一定のインセンティブを与えるためのものではないでしょうか?(少なくとも国内では特許や産業保護のための知財とは切り離されて考えるべきでしょう。)70年への延長か産業上の既得権益に使われるのであれば、私は反対せざるを得ません。

(17)立場:反対

作品は世に出てナンボです。50年→70年になることで「財産」としての言葉の価値が高まることで作品への正しい評価が失われるような気がします。相続人が複数になり、財産権が細分化することで使い勝手が悪くなり、正しい分配がされません。老朽化したマンションがなかなか建てかえれないのと同じことだと思います。もっと論議しましょう!

(18)立場:保留

根拠不足。

(19)立場:保留

中道のポジションでいつも話して行ける場所があるというのが、よいと思います。また是非行うべし。

(20)立場:反対

アメリカの意向に支配されるエンターテイメント業界の実体を考えれば、延長することは不健全です。とてもよいシンポジウムでした。

(21)立場:賛成

世界的な基準が70年という流れに移行しているのであればその潮流に合わせる方がいろいろな点において摩擦も減少するのでは、という観点です。正直、個人的にはどちらでも良いと思うのですが、でしたら大切な権利である以上、延長する方がよいかなという考えです。

(22)立場:反対

賛成者の意見は自分の経済益のみを考えての発言である。利用者が納得できない状態での期間延長は理解できない、延長したいなら、相続税と同等の納税を支払うようにした方がいい。創作者だけの特権である。

(23)立場:反対

利用の立場から、反対です。20年のバスなら許諾権不行使、報酬請求のみの行使であるべきと思います。

(24)立場:反対

期間の問題は、財産権と利用権のバランスの問題。公共財でもある著作権が、現在、期間延長する理由は見当たらない。著作権を金科玉条とするのではなく、知財権すべてを語る中でのありようを議論すべきと思う。少なくとも、子や孫を持ち出す情の議論とすべきでなく、社会のシステム構築へ向けた議論にしたい。

(25)立場:反対

三田氏の意見は全く説得力がなかった。ごく少数の個人の利益のために、文化・芸術の発展が阻害されるのは全く賛成できない。文化の発展は過去の遺産の継承の上でなされるもので、今回延長がされれば、そのマイナス面ははかりしれない。図書館でもコピーは二分の一で知の社会的基盤としての役割を十分果たせなくなっている。著作権法の制約で新たな格差を生む要因となっている。豊かな人にも貧しい人にも同様に学ぶチャンスを与えられる社会になって欲しい。

(26)立場:保留

1)世界基準(ないし、グローバルスタンダード)だから何々という論理には反対。非主体的な議論だと感じる。

2)官製審議会以外の場で論議が広がることは賛成。会社法など、最近はデタラメな法改正が多すぎると思う。

3)「国民会議」という名称は少しどうかと思う。一種の「安心感」を与えるためか?

(27)立場:反対

やはり、賛成派の論理は納得いくものではない。

(28)立場:賛成

こう言っては実も蓋もないですが、たいへん正直に言ってしまうと、率直なところ、賛成と論じるまでもなくどうせ70年になるのではないか、と考えています。私の場合、むしろ、70年になってしまうことを念頭に、対応・対処を考えることも生産的では無いかと思うところがあります。この点、平田オリザ氏の意見は非常に面白かった。また、著作権延長につき、いかに外交上高く売るか、アジアの他国との問題と、欧州、本国問題etc.戦略的可算をバーターで消せるか、(判読できず)問題があります。"50年でいい"道をとり、堂々として居られる日本であれば良いですが、そこまでの力はないのでは?

(29)立場:反対

賛成派の意見は、プロの著作者しか念頭に置いていない。ブログ、web等などで文章を書いている者の著作権を延長することでどのような(判別できず)が生じるのか、明らかでない。著作物から生じる(判別できず)を自己の死後も相続人に得させ(判別できず)。そもそも妥当なのか疑問である。そのような(判別できず)は他に存在しない。妥当としても、70年は妥当か。米、欧に(判別できず)50年にもどすよう働きかける方がよいのではないか。

(30)立場:反対

著作者の遺族が、その遺産が無ければ生活できないようなイメージでもって語られることが多いのだが、何故そのようなことになるのか、常々疑問に思っている。本人のインセンティブ向上のために、ある程度の(判別できず)的見返りが必要であるということに異論は無いが、彼らも一個の独立した人間として自活しているだろうし、もしそうでなくても自活しようとするのは当然だ。

(31)立場:反対

・保護延長→創造のインセンティブのロジックが明確でない。

・実証分析が不十分(あるいは有意に活用されていない)。

・国内の法整備の根拠を海外に求めるのはプロセスとして望ましくない(国際機関などは日本国民在権を挙げていない)。

(32)立場:賛成

50年も70年も変わらない。0か無限大なら意味はあると思う。ネット上の問題を考えれば、延長も視野に入れるべき。

(33)立場:保留

このペースで結論に間に合うのかが心配。結局この場で本当の一般の声が出なかった点はどうなんだろうと。webでうまく世論を集めてほしい。

(34)立場:反対

理由がない。権利者団体の利益となるだけ。ここで延長すればきりがなくなるのは明らか。

(35)立場:保留

持たざるものだからでしょうか? どちらにとっても結論を急ぐべきという意見があると聞いていますが「よくわからん」一人としては、とみに"慎重な"議論を臨みます。

(36)立場:反対

保護のために必要なコスト(許諾を撮取るためのコスト)が保護によって得られる利得を上回ると考える。文藝家協会の職員だった経験から、法文上の保護に事務が追従できない現実を思い知った。現状の法制は「権利の塩漬け」を「保護」であると見なしている。ITによって"作品"の数は増え続けるが管理リソースは増えない。私は職務として著作権の相続についての実務にたずさわりました。平田さんが仰っておられましたが、著作権の相続税計算は著作権の存続期間と無関係です。職務に在った時は疑問を持ちませんでしたが、後々になって、何故存続期間が相続税に関係しないのか、質問されて答えられませんでした。国税局のHPに計算方法がupされていますが、この計算法は、存続期間を反映したものにすべきでしょう。

(37)立場:反対

延長によって本当に利益を受けるのは、著作者ではなく著作物の(判別できず)業者だろう。コンテンツ流通関係の方にも意見を聞く必要があろう。

(38)立場:反対

三田氏の主張は延長の(判別できず)的理由にならないと考える。

・登録制度の整理は延長問題とは切り離して考えるべきである。

・100円ショップで売られることが「ちょっとほめられる」チャンスになるかもしれない(人目に触れないよりはいい)。

・「国のために個人が犠牲に」はミスリーディング。著作権を制限することも個人(利用者)の利益につながる。

・著作権によって「遺族年金」の恩恵を受けるケースはごく一部。また、そういったケースにおいても遺族は50年間に充分な恩恵を受けていると言えるのではないか? 太宰の遺族にこれ以上著作権料が支払われるべきだと主張する根拠が「さみしいことだ」というのはあまりに稚拙。

(39)立場:その他

発起人ですので、意見の表明は控えます。今回のような本気の議論を継続できることを陰ながらお助けできればと思います。充実していました。スタッフの方々に深くお礼を申し上げます。

(40)立場:反対

知財の価値を考えれば、いたずらに長くすべきではない。子孫のために作品を作っているわけでもないと思うのですが。

(41)立場:保留

所有権の移転をともなう美術作品は、文芸・音楽等と同一レベルで考えるべきものなのでしょうか。

(42)立場:その他

まだはっきりといえるほどのものがない。ただし、のばすことの問題点は別の方法で解決できるのではないかと思った。例えば、配偶者の問題であれば配偶者の生存中は保留するとかシンプルでなくなるが仕方ないのでは?

(43)立場:反対

まだはっきりといえるほどのものがない。ただし、のばすことの問題点は別の方法で解決できるのではないかと思った。例えば、配偶者の問題であれば配偶者の生存中は保留するとかシンプルでなくなるが仕方ないのでは?

(44)立場:反対

50年も長すぎる。本人が権利を持てるのは当然だが、相続されるのはおかしい。本人が亡くなったら、ご破算にしましょう。本人が生きている間に報われるべきです。子孫は各自でがんばって生きていって下さい。

(45)立場:保留

反対でしたが、権利者のことを考えると伸ばすべき。使用者のことを考えると50年かなと。権利者の事を自分で決められるとベストかな。

(46)立場:保留

福井先生は話術があるが、保留にしたい。

(47)立場:保留

(理由非公開)

(48)立場:反対

子孫に財産(権)を残すと堕落します。なんでみんなそこにこだわるのかなと思います。親の努力の作品跡は財産の形で残らなくても子供は見てくれるはず。

(49)立場:反対

・デジタル時代の著作権のあり方を全般的に見直す必要があり、部分的手直しは暫くペンディングにすべき(たとえば登録制度(判別できず)式主義)。

・仮に保護期間の部分だけを延長するなら、その緊急性の挙証責任は延長を主張する側が負うべき。しかし、論拠は十分に示されていない。

・むしろ「法と経済学」の視点からは、延長のデメリットの方が多いと思われる。

(50)立場:保留

・議論の軸が定まっていないので。

・感情、法制、社会等、整理されていない。

・もうしばらく、中立的な立場で議論に接したいので。

(51)立場:賛成

・著作権制度は文化、芸術、さらには文化産業発展の基盤であり、推進力である。そもそも著作権制度は、創作物としての表現を保護するものであり、創作物こそ大切に保護しなければならない。保護しすぎることはない。最近よく聞く「文化は真似することによって発展するものであり、著作権はそれを妨げている」とする議論はまったく当たらない。(文化的視点)

・もう一点は(国際的視点から)、こと文化にかんする限り、相互主義は対抗的なものでなく、相手国が大切にする文化資産は、自国のそれと同様に敬意を払うという互恵的なものであってしかるべきである。このことから、相互主義のもとにあっても、保護期間の国際的調和を図らなければ真の文化交流は生まれない。保護期間を欧米並み(作家の死後70年)に延長することを訴えたい。

(52)立場:反対

経済的にコストの方が高くつくと思うから。

(53)立場:賛成

著作物は創作者の思い(理念、心情、その他)が込められているものであり、それは永遠に尊重されなければならない。他人が容易にタダで使えるからとかパロディーのようなもので使えるから文化の発展に寄与する等の弁論は、その著作物を利用する他人(弟三者)の理論であって、創作者の意思を反映しているものとは思えない。

(54)立場:反対

・50年で充分。50年と70年、どうちがう? 70年なら充分なの?

・他国(日本より長い国)に合わせる必要はない。

・延長がクリエイターのインセンティブにつながるかつながらないかと言われたら、つながらないという意見の方が多いと思う。

・読んで欲しい、演奏して欲しいと言いながら、保護され続けることも欲しているとは、矛盾している。

・法律が変わることによる混乱が起る。

・延長を議論するより、著作権侵害の撲滅や許諾のシステムの簡素化などを議論すべき。

・延長のメリットがよくわからない。

・遺族自身は創作していないのに利益を得続けさせる必要はない。

(55)立場:保留

松本零士の言っていることは寒いけど、それを茶化すヤツは最低だ。

(56)立場:反対

創作は元来社会の共有物、保護期間は死後0年でも良いと思います。あまりに長い保護期間は新しい文化の創造の足かせとなって、文化の衰退につながる。

(57)立場:反対

元々反対ですが、平田氏のご提案が非常に面白く感じた次第です。しかし、既得権益のあるなしをフラットに語るのは難しいですね。

(58)立場:反対

福井先生の考えに共感が持てた。山形さん、平田さんも。三田先生は、著作者の夫人や家族の心情に焦点をあてていたが、そもそも著作物の対象は著作者本人であって、本人のものだと思う。その人が亡くなったあとの保護を考えること自体に疑問を持つ。著作者の創作意欲の源となるものと、期間が50年か70年がということとは、関係ないと思う。許諾のシステムづくりを早く作り上げるとかそういう方向に努力を注いだ方がいい。会場の方で、「持つものと持たざるもの」の違いではないか、という意見が出たが、私は"作家""クリエイター"というものになることがどれほど大変で特別だった時代の考え方と、そうでない時代の人の考え方の違いなんだろうなあ、と思う。松本先生の話を聞いて、そう思った。

(59)立場:賛成

・世界第二位の文化大国の発展を考えれば、欧米より20年も保護期間が短いことは恥ずかしいことである。

・ネット時代は、権利の保護だけでなく、円滑なコンテンツの流通のためにも国際的調和が必要であり、日本はその推進役となるべき立場にありながら保護水準が低いのは問題だ。

(60)立場:保留

シンポジウム参加前は反対よりの意見でしたが、討論にて、作家の人の立場や心情を聞いてどちらがより良いものかわからなくなった。今後もこの問題に関して考え続けていきたい。

(61)立場:反対

新しい文化のメタ・クリエーション(再創造)の自由を確保するため。

(62)立場:反対

他の業種に比べて、特別著作者を保護すべき理由が見つからない。

(63)立場:反対

・徒手空拳の若者としては、自分の利益の問題として、何をするにも過去人の創造物の権利に阻まれる状況は避けたい。

・「個人の権利」に対置されるのは「公共性」であって、「国家」ではない。やはり、適正なバランスは考えられるべきである。

・生産中に得た金銭については相続権の枠内で考えられるべきであり(または、文化政策の問題(一環)として(判別できず)にイロを付けるのならともかく)、本人以外の家族の問題が持ち出されるのはおかしいのではないか。また「リスペクト」は、他社の造作物に対する文化的態度の譲成の問題であり、法制度の話にすりかえられるべきではない。

(64)立場:反対

平田さんの、日本が「先進国クラブ」の仲間入りして良いのか、という言葉が胸を打った。

(65)立場:反対

・誰が著作者なのか、本当に決められるのか。

・著作物は公共的なもの。

・長くすると創造活動のさまたげになる。

(66)立場:反対

以前から期間延長に反対であったが、本日三田氏、松本氏の発言が全く論理的ではなく改めて反対の意を強くした。

(67)立場:保留

仮に延長するとしても、少なくとも

1)Orphan Works(孤児著作物)に対する反応

2)包括的権利利限規定の創設

3)著作者著作権者(どちらとするかは要検討)の自由意見による著作権の放棄制度の創設

の3点が対応され、著作物を公正な利用を害しない仕組みづくりがなされなければならないと考える。保護と利用のバランスは著作権法第1条が定めるところであり、保護と利用のいずれかを重視しすぎるのも法の究極目的とするところではない。

(68)立場:反対

延長のメリットは少ないように感じられたから(感情論になりがちなので、もっと理論的な理由を示してもらえたらと思う)。

(69)立場:反対

著作権保護期間の延長は、著作権法の目的のひとつである「文化の発展に寄与する」目的に反することにならないか。財産権の子孫に対する貢献は、ほんのひと握りでしかない。

(70)立場:保留

「最大多数の最大幸福(ベンサム)」という観点から考えた場合、著作権保護期間を延長するのか、保留するのか、どちらがより良いのか、という結論がまだ見えないと感じているからです。いずれは態度決定をする必要があるとは思いますが、安易に結論を急がず、議論を進めるべきだと考えます。

(71)立場:反対

ある自分(?)(判別できず)は、(判別できず)とも同じ。デフォルトで50年、伸ばしたい人だけ(判別できず)伸ばせれば?(松本氏の逆)

(72)立場:反対

よくわからないのですが、ベルヌ条約の解釈をどうするか?といった話題をよく聞きますが、何かベルヌ条約に代理する別のとりきめを、どこのだれが、どのようなところで決めることができるのか? よくわからなかった。もしも次回のゲストがいるとすれば、そのようなことに現在、将来か、かかわれる人が、こられると良いのではないかと思います。

(73)立場:反対

やはり全く意味がないですね。というか、色んな文化がありますので、それぞれの視点からもっと議論すべき。そのタメにもデータ収集などやるべきことは多いので次回はもっと広い規模で広い形でやるべきで。だから、今のところは反対です。

(74)立場:反対

もはや欧米でもOrphan Worksの大量発生は重大かつ深刻な問題になっており、短縮ないし希望者だけを延長する選択性を要求する声はさらに強まるであろう。そうした直近の情勢(英国の隣接権延長断念なども)を無視した「欧米並み」は空々しいことこのうえない。

(75)立場:反対

賛成者(特に松本氏は)感情的に語っているようにしか思えなかった。対して、反対者はメリットよりもデメリットが大きいことを示していた。私は一人の利用者にすぎず、持たざる者なので、50年後の人間にも益を残したいという考えは理解できない。多くのサラリーマンは50年後に益は残せない。

(76)立場:反対

今日の議論に関して言えば、保護期間延長の賛成派の出来がひどすぎる。しかし、いずれにせよ、延長すべきとする合理的な理由がない(明らかでない)。「権利が切れた遺族がかわいそうだ」と「うどん屋がかわいそうだ」の質的な差がどこにあるのか、賛成派はその点を明らかにすべきではないのか? なお、感情論は聴衆を不快にするだけなので、議長はもう少し場を上手く運営するべきだと思う。

(77)立場:反対

著作権の期間延長は、個人の創作者の希望というよりも米国のコンテンツ制作会社(映画会社、音楽会社)の利益追求から出ていると考えられる。20年延長で利益を得る個人の創作者は、極めてわずかである。また、今回の議論は、プロの作家作品のみで(判別できず)であったが、多くのセミプロ、アマチュア、俳句や川柳、短歌などの作品も(判別できず)となることも考えるべき。

(78)立場:反対

賛成意見の講演には問題が多すぎ。議論にさえ値しない。例えば、特許権が次世代へ受け継がれる可能性は低いし、自然科学の定理自体は権利の対象ですらない。それとも著作権だけが別格でなければならないのか。実例として、著作権の不当な考え方(人権と著作権の同列視や、著作権の乱用)を持ち出す時点で論外。実感として、このような不当な議論をしないと延長を肯定できない時点で延長論には問題が多いのでは。

(79)立場:反対

賛成派に理由がない。

(80)立場:反対

ソフトウエアに関わるものとして、賛成派の説明は論理的に説明になっていない。ソフトウエアにとって50年は長い。

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