※2008年10月30日に公表された81名による提言はこちら。
現在、著作権保護期間の延長問題は、文化審議会内の「過去の著作物等の保護と利用に関する小委員会」での審議が大詰めを迎えています。think Cでは、今後の延長問題の決着に向けての意見とともに、仮に保護期間を延長しない場合、より実効的な創作・流通支援策は何か、あるべき姿を検討して来ました。第6回公開トーク以後、別掲のメンバーによるプロジェクトチームを発足し、4ヶ月にわたって議論を重ねて参りましたが、この程、「保護期間延長問題と創作・流通支援策に関するthink C-PT 提言案」を公表し、フォーラム内外の皆さまの意見をお伺いすることになりました。まだ議論途上のものですが、ご高覧いただき皆さまのご意見をお聞かせいただければ幸いです。
皆さまのコメントを参考に、プロジェクトチームで最終的な提言を確定し、賛同者を募った上で公表する予定です。
提言は、以下の4点を柱とします。
1.著作権保護期間の延長は、現時点ではなされるべきでない
2.日本版「フェアユース」規定の導入
3.非営利分野での「P C S(公的補償システム)」の導入と、権利情報データベースの相互接続の促進
4.著作権のみに依存しない創作支援制度の創設・強化
提言案に関するパブリックコメントはinfo@thinkcopyright.org宛にメールでご送付ください(件名は「提言案に対するパブリックコメント」でお願いします)。締切は9月22日(月)24時までになります。なお、メール本文には
●氏名(法人の場合は法人名)
●所属(特に所属する団体・組織がない場合は「フリーランス」と記入してください)
●ご意見
の記載をお願いします。
2008年9月10日(水) 19時〜 think C 仲秋の大宴会
(お申し込みはこちら)
9月22日(月) 24時 パブリック・コメント締切
10月中 提言正式公表及びシンポジウム開催
太下義之:三菱UFJリサーチ&コンサルティング芸術・文化政策センター長(文化政策) ※第3章流通促進
金正勲:慶應義塾大学デジタルメディア・コンテンツ統合研究機構准教授(デジタルコンテンツ産業論)
小林真理:東京大学大学院人文社会系研究科准教授(文化政策) ※第4章創作支援
田村善之:北海道大学大学院法学研究科教授(知的財産権法)
津田大介:ジャーナリスト
林紘一郎:情報セキュリティ大学院大学副学長(法と経済学)
平田オリザ:劇作家、演出家、大阪大学教授
福井健策:弁護士、座長(芸術文化法) ※第1章延長問題・第2章権利制限
横山久芳:学習院大学法学部准教授(著作権法)
(事務局)
生貝直人:クリエイティブ・コモンズ・ジャパン事務局スタッフ、慶應義塾大学デジタルメディア・コンテンツ統合研究機構RA ※第3章流通促進
酒井麻千子:東京大学大学院情報学環・学際情報学府 ※第2章権利制限・構成
作田知樹:Arts and Law 代表※第4章創作支援
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