著作権保護期間の延長問題を考えるフォーラム - thinkcopyright.org


メールマガジン

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

 著作権保護期間の延長問題を考えるフォーラム
 think C メールマガジン vol. 32
 http://thinkcopyright.org/

【TPPフォーラムできました!12日に東大でニコ生シンポやります!
のメルマガ32号】

2012.12.10

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛


GWの特大シンポ以来のご無沙汰です。thinkC立ち上げから6度目の冬です。皆さまいかがお過ごしでしょうか。

著作権などの知的財産権の分野では、国際条約は長く公開協議が原則でした。しかし、各国・各界の対立が先鋭化するにつれ、米国などの主導で秘密協議の傾向が強まっています。
TPP(環太平洋経済協定)は秘密協議ですが、知的財産をはじめ幾つかの章については米国提案が流出し、その知財強化や米国化ともいえる内容をめぐって国際的な論争を招いています。
https://www.eff.org/issues/tpp
実際の交渉でも、米国とニュージーランド・マレーシアなどが知財条項を巡って激しく対立中と報道されます。

こうした中、TPPは衆院選の中心争点として浮上し、多くの政党の姿勢は不明確なものの、総選挙後に交渉参加の是非が本格的に決断の時期を迎えるのは間違いないのでしょう。
そこで、去る11月30日、昨年来合同でシンポをおこなって来た、特定非営利活動法人クリエイティブ・コモンズ・ジャパン(CCJP)、MIAU(一般社団法人インターネットユーザー協会)、そしてthinkCの3団体によって「TPPの知的財産権と協議の透明化を考えるフォーラム」(thinkTPPIP)が設立されました。

「TPPの知的財産権と協議の透明化を考えるフォーラム」
http://thinktppip.jp/

INTERNET Watch 「TPP交渉を公開せよ」MIAUなど3団体が知財問題を考えるフォーラム結成
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20121206_577588.html

参考:TPP米国知財提案の抄訳
http://www.kottolaw.com/column/000438.html

フォーラムはあくまで、TPP自体については中立です。ただその密室性と、漏れ聞こえる知的財産権条項の内容には危惧を抱きます。
そのため、「TPPの公開交渉化、仮にそうならない場合、少なくとも知財条項をTPPの対象から除くこと」を提言しています。
上記ページでは、賛同署名を募っています。是非!ご一読ください。つぶやき等も絶賛募集中です!

また、本年は、米国SOPA騒動、EUの反ACTAデモと海賊党の躍進、そして日本でも夏のダウンロード刑罰化や秋のACTA批准など、ネットと著作権の相克がまさに世界的な潮流となって巻き起こりました。
去る12月1日2日には、TPPニュージーランド・ラウンドにあわせて、米有力NGO「電子フロンティア財団」が各国のNGO・アクティビストに呼びかけて国際ネットワーク会議が開催され、thinkTPPIPの団体からも3名が参加しています。
http://en.wikiversity.org/wiki/International_Digital_Rights

そこで、こうした世界の知財をめぐる市民活動の潮流を報告すると共に、二次創作やデジタルアーカイブ、その他多様な活動へのTPP知財条項のインパクトと、 日本の進むべき道を徹底討論します。
パネリストに、二次創作と著作権の問題を熱く語る漫画家の赤松健さん、日米関係史に精通し、各種デジタルアーカイブ事業をけん引する社会学者の吉見俊哉東大情報学環教授、「著作権界のジャンヌダルク」野口祐子弁護士など、各界の第一人者が集います。NZ会議に参加された八田真行、渡辺智暁さんのご報告もあります。
シンポの模様は「MIAU Presents ネットの羅針盤」として、ニコニコ動画公式生番組放送としても放送されます。
http://miau.jp/index1354676455.phtml

果たして、日本の著作権・知財が進むべき道はどれなのか?
「著作権の年」の最後を締めくくる総選挙目前の東大・福武ホールに、是非ご来場ください!

------------------------------------------------------------------
TPPの知的財産権と協議の透明化を考えるフォーラム(thinkTPPIP)
キックオフ・公開シンポジウム
「TPPの交渉透明化と、日本の知財・情報政策へのインパクトを問う!」

登壇者(順不同、敬称略):
赤松健(漫画家、Jコミ代表取締役)
吉見俊哉(社会学者、東京大学大学院情報学環教授)
野口祐子(弁護士、クリエイティブ・コモンズ・ジャパン常務理事)
八田真行(駿河台大学経済学部講師、MIAU幹事会員)
渡辺智暁(国際大学GLOCOM准教授、クリエイティブ・コモンズ・ジャパン常務理事)

※司会 福井健策(弁護士、日本大学芸術学部客員教授、thinkC世話人)

日時:2012年12月12日(水) 18時〜20時30分 (開場:17時30分〜)
場所:東京大学本郷キャンパス 情報学環・福武ホール
(B2F 福武ラーニングシアター)
http://fukutake.iii.u-tokyo.ac.jp/access.html

【入場無料・事前予約制】 ※予約は下記よりお願いします。
http://thinktppip.jp/

主催:
特定非営利活動法人クリエイティブ・コモンズ・ジャパン
http://creativecommons.jp/
thinkC(著作権保護期間の延長問題を考えるフォーラム)
http://thinkcopyright.org/
MIAU(一般社団法人インターネットユーザー協会)
http://miau.jp/

過去放送:
http://live.nicovideo.jp/watch/lv69458793
http://live.nicovideo.jp/watch/lv69974885
------------------------------------------------------------------
なお、「もう昔の延長問題なんて忘れちゃったよ」という方は、こちら:
http://thinkcopyright.org/

============================================

thinkC:著作権保護期間の延長問題を考えるフォーラム
http://thinkcopyright.org/
E-mail: info@thinkcopyright.org (@を半角に)

〒107-0062 東京都港区南青山5-18-5
南青山ポイント1階
TEL:03-3465-0856(担当篠原)

============================================

« メールマガジンのトップに戻る

このページのトップへ