著作権保護期間の延長問題を考えるフォーラム - thinkcopyright.org


メールマガジン

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 著作権保護期間の延長問題を考えるフォーラム
 think C メールマガジン vol. 27
 http://thinkcopyright.org/

【10/30緊急シンポと共同提言者66名速報、の27号】 2008.10.23

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■10月30日緊急シンポに松本零士氏参戦!論争高まるフェアユースのゆく
えは?

think C では延長問題の決着をにらみ:

- 保護期間は延長すべきではない
- 日本版フェアユース規定を速やかに導入する
- 作品の流通・利用促進策を進める(公的報償システム、データベースの
相互接続)
- 著作権だけに依存しない創作支援制度を創設・強化する

ことを柱とする提言案を公表しました
http://thinkcopyright.org/public_comment.html)。

寄せられたご意見をふまえた最終版の提言を、有志による共同提言として
10月30日に公表します。すでに、下記の60名以上の方々が共同提言者と
なってくださいました。

文化審議会「中間整理」がパブコメを募集し(後記)、にわかにフェアユ
ースをめぐる論争も高まるいま、「共同提言」の公表とあわせて緊急シン
ポジウムを開催いたします。

パネリストには、注目のフェアユースを審議する「知財制度専門調査会」会
長でもある、中山信弘・東大名誉教授。
保護利用小委立ち上げ時の著作権課長であった、甲野正道・国立西洋美術館
副館長。
さらにthink C 設立シンポジウムでも注目をあつめた漫画家の松本零士さん
も参加、think C 発起人も多数登壇予定です。

think C にとっては節目のシンポ。保護期間の延長問題とは何だったのか。著
作権のあるべき姿はどこにあるのか。この2年間で我々はどれだけ前に進むこ
とができたのか。終了後には恒例の懇親会もおこないます。秋の夜長に楽しく
語り明かしましょう。

(前回は中途で申込を打ち切りましたので、参加予約はお早めに。)

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●文化審議会「中間整理」とthink C 有志提言をめぐる緊急総括シンポジウム

日時:10月30日(木) 18:00-20:30
場所:虎ノ門フォーラム(虎ノ門琴平タワー22階。銀座線虎ノ門駅2番出口1分)
http://www.kotohiratower.com/area.html

【入場無料・申込制】 申込はこちら→
http://thinkcopyright.org/registration/

※終了後、自由参加の懇親会(4000円程度。学生・院生は割引)を予定

登壇予定者(敬称略/パネリスト・提言報告者を含む):

中山信弘 東京大学名誉教授

甲野正道 国立西洋美術館副館長 (前文化庁著作権課長)

松本零士 漫画家

生貝直人 慶應義塾大学DMC機構RA、クリエイティブ・コモンズ・ジャ
     パン事務局

太下義之 三菱UFJリサーチ&コンサルティング芸術・文化政策センター
     長兼 主任研究員

津田大介 ジャーナリスト、think C 世話人

林紘一郎 情報セキュリティ大学院大学副学長

福井健策 弁護士/ニューヨーク州弁護士、think C 世話人  ※ほか

主催:著作権保護期間の延長問題を考えるフォーラム
共催:コンテンツ政策研究会(http://contents-policy.net/
   慶應義塾大学DMC統合研究機構(http://www.dmc.keio.ac.jp/

※なお、今回のネット中継については、後日フォーラムのHP上でお知らせい
たします。


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■創作・利用促進のためのthink C 有志提言 10/21時点での共同提言者
(50音順・敬称略)

浅井 隆     アップリンク主宰
生貝 直人   慶應義塾大学デジタルメディア・コンテンツ統合研究機構
         RAほか

一戸 信哉    敬和学園大学人文学部国際文化学科準教授
市村作知雄    アートネットワークジャパン理事長、東京国際芸術祭ディ
         レクター
生方 則孝    作曲家、シンセサイザー&テルミン奏者
太下 義之    三菱東京UFJリサーチ&コンサルティング 芸術・文化
         政策センター長
岡崎 眞 イーブック・システムズ 社長
岡山 尚幹    個人
奥山 緑     (財)せたがや文化財団制作部長
片山 正夫    (財)セゾン文化財団常務理事
北田 夢時    獨協大学法学部知財ゼミ
城所 岩生    成蹊大学法学部教授、米国弁護士
金 正勲 慶應義塾大学デジタルメディア・コンテンツ統合研究機構
         准教授
くまがい マキ  劇作家、映画配給会社代表
熊倉 純子 東京藝術大学音楽学部准教授
小寺 信良 文筆家、AV機器ジャーナリスト
小沼 純一 早稲田大学教授、音楽/文芸批評家
小林 真理 東京大学大学院人文社会系研究科准教授
境 真良 早稲田大学大学院GITS客員准教授
酒井麻千子 東京大学大学院情報学環・学際情報学府
作田 知樹    Arts & Law 代表
塩澤 一洋 成蹊大学法学部准教授
白田 秀彰 法政大学社会学部准教授
杉井 ギサブロー アニメーション映画監督、京都精華大学教授
曽田 修司    跡見学園女子大学マネジメント学部教授
高萩 宏     東京芸術劇場副館長
滝口 幸子 think C 事務局
竹熊 健太郎   文筆家、編集者
武田 徹 評論家、ジャーナリスト
田中 珍彦 ?東急文化村代表取締役社長
田村 善之 北海道大学大学院法学研究科教授
津田 大介 IT・音楽ジャーナリスト、世話人
椿 昇 現代美術作家、京都造形芸術大学芸術学部教授
坪田 知己 慶應義塾大学大学院政策メディア研究科特別研究教授
時実 象一 愛知大学文学部教授、専門図書館協議会著作権委員長
常世田 良* (社)日本図書館協会理事
富田 倫生 電子図書館「青空文庫」呼びかけ人
中 裕樹     think C 事務局
永井 愛 劇作家、演出家
中島 万寿代   think C 事務局
長塚 真琴 独協大学法学部准教授
中村 ケンゴ 美術作家
中山 一郎 信州大学法科大学院准教授
内藤 篤**    弁護士、シネマヴェーラ渋谷館主
中村伊知哉    慶応義塾大学教授
成尾 明久    think C 事務局
名和 小太郎 情報セキュリティ大学院大学特別研究員
二関 辰郎 弁護士
野村 香久 ことのは出版(有)代表取締役
萩野 正昭 ?ボイジャー代表取締役社長
林 紘一郎 情報セキュリティ大学院大学副学長・教授
平田 オリザ 劇作家、演出家
福井 健策 弁護士、世話人
藤田 康幸 弁護士
別役 実 劇作家
増田 聡 大阪市立大学大学院文学研究科専任講師
みうらゆう 『エンドユーザーの見た著作権』管理人
毛利 嘉孝 東京藝術大学音楽学部准教授
山形 浩生 評論家
山口 裕美 アートプロデューサー、芸術振興市民の会理事
山田 奨治 国際日本文化研究センター准教授
横山 久芳 学習院大学法学部准教授
寮 美千子 小説家
渡辺 健吾 (有)フロッグネーション/フロッグマン・レコーズ代表
渡辺 知明 コトバ表現研究所所長
渡辺 裕 東京大学大学院人文社会系研究科教授

(*:条件留保あり。**:提言第3項を除く)


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■(既報)審議会では、パブコメ募集と「国民意識調査」を実施

文化庁では10月9日から11月10日まで中間整理へのパブリックコメント
を募っています。あわせて11月上旬には「著作権に関する国民意識調査」
も実施するとのことです。パブコメを提出した個人には、「意識調査」ア
ンケートも送付されるそうです。

募集要項とパブコメの方法はこちら:
http://www.bunka.go.jp/oshirase_koubo_saiyou/2008/chosakubutsu_hogo_ikenboshu.html

中間整理の概要版と、中間整理本文はこちら:
http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=Pcm1010&BID=185000344&OBJCD=&GROUP=

今回のパブコメと「国民意識調査」に、組織動員ではなく、正しく社会
の人々の意見が反映されるかどうか。延長問題の将来の帰趨にとっても、
今後の著作権の議論にとっても、決定的な局面といえるでしょう。

皆さん、草の根の議論の総決算として、ぜひパブコメをお寄せください。
誰でも、どんな意見でもメール・郵送・FAXいずれでも送ることができ
ます(方法は上記)。「中間整理」全体についてお送りいただいても結
構ですし、たとえば保護期間延長への賛否だけのコメントでも大丈夫で
す(その場合には項目名として「第4章(2)保護期間の在り方について
」と明記することになるでしょう)。

「青空文庫」でも下記の通り呼びかけをはじめています。周囲の関心の
ある方々にも、どうぞパブコメ募集をお知らせください。
http://www.aozora.gr.jp/shomei/

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■延長問題とは?

日本では著作権の期間は「著作者の生前プラス死後50年間」が原則です。

期間中は権利者の許可がなければ作品は利用できず、期間が終われば誰でも
ほぼ自由に使えます。特にとりきめがない場合、著作者の死後50年間は、
相続人全員の許可がなければ作品は使えません。

アメリカや国内の権利者団体17団体は、日本が期間をさらに20年延長するこ
とを求め、政府は2007年度中に結論を出すとしています。現在、この問題は
文化庁・文化審議会内の「過去の著作物等の保護と利用に関する小委員会」
で討議されています。

「著作権保護期間の延長問題を考えるフォーラム」では延長問題について、
多様な意見や実証的なデータにもとづく慎重な議論を呼びかけています。

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アドレスの変更を希望される方は、お手数ですが下記より:
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TEL:03-5766-8980 FAX:03-5466-1107
(担当篠原)

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