著作権保護期間の延長問題を考えるフォーラム - thinkcopyright.org


メールマガジン

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 著作権保護期間の延長問題を考えるフォーラム
 think C メールマガジン vol. 24
 http://thinkcopyright.org/

【残暑お見舞い申し上げます&「仲秋の大宴会」予告、の24号】 2008.8.22

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■お待たせしました!次号で提言案公表&「仲秋の大宴会」を9月10日(木)開催

幾分やわらいだとはいえ暑い日が続きますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

さて、既報のとおり、現在フォーラムでは、著作権保護期間延長問題と、それに
付随して著作権政策のあり方についての提言を公表すべく、プロジェクトチーム
を組んで検討作業の大詰めです。9月初旬には皆様にベータ版の内容をお見せし
てパブリックコメントを募り、その後具体的な提言を発表するとともに、シンポ
ジウムを行う予定です。

そこで、提言案ベータ版のご報告を兼ねて、懇親会「仲秋の大宴会」を企画いた
しました。「仲秋」といっても当日は暑いか、涼しくなるのか、台風直撃か?ま
ったく予断を許しませんが、秋葉原の地に初お目見え。掘りゴタツ・飲み放題
で、南の味覚と提言案を肴に和気あいあいと酌み交わしたいと思います。ふる
ってご参加いただければ幸いです。

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●think C 提言案公表記念「仲秋の大宴会」

日時:9月10日(水) 午後7時から
場所:アジアンダイニング TOMPOOYA(東風家)
秋葉原駅前店
http://r.gnavi.co.jp/g493554/

会費:おひとり4200円程(学生・院生は1000円引き)を予定

申し込み:下記URLより参加申し込みをお願いします(先着50名様・同伴歓迎)
http://thinkcopyright.org/zansho/

※申し込み締切:2008年8月31日(日)
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■文化審議会・保護利用小委では、遂に延長の経済効果を議論

文化審議会「過去の著作物等の保護と利用に関する小委員会」(保護利用小委)
は8月8日に文部科学省にて開催され、これまでも必要性が指摘されていた「延
長の社会的メリット」を、3人の経済学者が論じました。

登壇したのは、田中辰雄(慶應義塾大学経済学部准教授)、絹川真哉(駒澤大学
グローバル・メディア・スタディズ学部講師)、中泉拓也(関東学院大学経済学
部准教授)の各氏で、実証データの分析や海外論文の紹介など、それぞれ異なる
視点から保護期間延長の経済的評価について意見を述べました(議事録は下記に
アップ予定)。 なお、発表者のうち2名は、次の欄でご紹介する書籍「著作権保
護期間」の共著者です。

次回は、8月27日(水)文部科学省東館16階にて、再び延長問題が議論される
予定です(申し訳ありません、傍聴締切済みです)。

今後の開催案内・傍聴申込はこちら:
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/bunka/index.htm#kaisai

過去の議事録などはこちらの17番:
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/bunka/index.htm#gijiroku

保護利用小委での昨年の議論のまとめはこちら:
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/bunka/gijiroku/010/07101103/005.htm

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■延長問題をめぐるその他の記事・イベント

田中辰雄・林紘一郎編著「著作権保護期間 延長は文化を振興するか?」
(勁草書房)
 序 章 延長問題の客観的な議論のために(田中辰雄・林紘一郎)
 第1章 本の滅び方:保護期間中に書籍が消えてゆく過程と仕組み
     (丹治吉順)
 第2章 本のライフサイクルを考える(田中辰雄)
 第3章 シャーロック・ホームズから考える再創造(太下義之)
 第4章 デジタル環境と再創造(中泉拓也)
 第5章 保護期間延長は社会厚生を高めたか:アメリカの場合
     (ポール・J・ヒールド/今川哲也・宮川大介訳)
 第6章 保護期間延長は映画制作を増やしたか(田中辰雄・中 裕樹)
 第7章 EU・アメリカはなぜ保護期間を延長したか(酒井麻千子)
 第8章 デジタルはベルヌを超える:無方式から自己登録へ(林紘一郎)
 終 章 保護期間延長問題の経緯と本質(林紘一郎・福井健策)

なお、本書でその進化形が示された、think C公開トーク vol.5での発表論文は
こちら:
http://thinkcopyright.org/resume_talk05.html

本書についてのコメント:
http://d.hatena.ne.jp/copyright/20080820/p1(Copy & Copyright Diary)
http://ootsuka.livedoor.biz/archives/51659076.html ほか

biztechnews「著作権保護期間の延長は創造性の敵、学術専門家が英紙に連名で
反対の意見表明」
http://www.technobahn.com/cgi-bin/news/read2?f=200807231922

カレントアウェアネス・ポータル「英国の文書館・図書館著作権同盟、実演家と
実演記録の権利保護期間の延長に反対を表明」
http://current.ndl.go.jp/node/8599

※上記2件は前回報じた、EUでの著作隣接権に相当する権利の延長問題について
の続報

椙山敬士「講演録/現行著作権法の主要課題と「著作権リフォーム」論−弁護士
の視点から−」コピライト2008年8月号

大久保ゆう「青空活動写真館(仮)」
http://www.alz.jp/221b/pd_movies.html
http://d.hatena.ne.jp/bs221b/20080818
※既報した「素晴らしき哉!、人生」に続いて、下記3名画に字幕をつけウェブ
上で無償公開中。
ジョルジュ・メリエス「月世界旅行」(1902)
ローベルト・ヴィーネ「カリガリ博士」(1919)
F・W・ムルナウ「吸血鬼ノスフェラトゥ」(1922)

※当フォーラムでは、著作権保護延長問題に関する情報(イベント、情報、書
籍、記事、オンライン上での言及など)を随時募集しています。これはという
ものがございましたら、下記事務局までお知らせ下さい。

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■think C のバナーをアップ中

フォーラムHPに、椿昇氏(発起人)デザインのロゴを用いた「think C」
バナーを掲載しました。ブログなどでリンクする際など、ご自由にお使い
ください。 というか、ぜひ使ってください。
http://thinkcopyright.org/about.html

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■延長問題とは?

日本では著作権の期間は「著作者の生前プラス死後50年間」が原則です。

期間中は権利者の許可がなければ作品は利用できず、期間が終われば誰でも
ほぼ自由に使えます。特にとりきめがない場合、著作者の死後50年間は、
相続人全員の許可がなければ作品は使えません。

アメリカや国内の権利者団体17団体は、日本が期間をさらに20年延長するこ
とを求め、政府は2007年度中に結論を出すとしています。現在、この問題は
文化庁・文化審議会内の「過去の著作物等の保護と利用に関する小委員会」
で討議されています。

「著作権保護期間の延長問題を考えるフォーラム」では延長問題について、
多様な意見や実証的なデータにもとづく慎重な議論を呼びかけています。

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今後、フォーラムからの情報が不要の方、また新規購読申し込み、配信メール
アドレスの変更を希望される方は、お手数ですが下記より:
http://thinkcopyright.org/mailform/

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著作権保護期間の延長問題を考えるフォーラム
http://thinkcopyright.org/ 【現在発起人110名】
E-mail: info@thinkcopyright.org (@を半角に)

〒107-0062 東京都港区南青山5-18-5 1F
TEL:03-5766-8980 FAX:03-5466-1107
(担当篠原)

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