著作権保護期間の延長問題を考えるフォーラム - thinkcopyright.org


メールマガジン

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

 著作権保護期間の延長問題を考えるフォーラム
 think C メールマガジン vol. 21
 http://thinkcopyright.org/

【お待たせしました!春爛漫の公開トーク、の21号】 2008.3.18

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛


■次回公開トークは、ふたたび強力布陣で4月15日開催

皆さま、think C 一周年パーティには、厳寒の中、かつ初の有料イベン
トにもかかわらず100名以上のご来場、ありがとうございました。

サクラ満開の第6回公開トークは、知財関係者の熱い視線を集めつづける
田村善之教授が満を持して登壇します。更にフォーラム設立シンポでのま
さかの降板から1年、「サルまん 2.0」連載開始など復調なった竹熊健太
郎、さえる毒舌・山形浩生、CCJPを牽引する野口祐子、という強力布
陣がジャンルを超えて、いま著作権に何が欠けているのかを語ります。


think C 公開トーク vol. 6
『著作権には何が欠けているのか −創造の円環(サイクル)を廻しつづけ
るために−』


登壇者:
竹熊健太郎(文筆家、編集者)
田村善之(北海道大学大学院法学研究科教授)
野口祐子(弁護士、クリエイティブ・コモンズ・ジャパン専務理事)
山形浩生(評論家)

  *以上、全てthink C発起人・敬称略

日時:2008年4月15日(火) 午後6:30〜8:30
場所:慶應義塾大学 Global Studio
   (三田キャンパス東館6F・約120席)
http://www.keio.ac.jp/access.html
山手線・京浜東北線 田町駅8分
都営浅草線・三田線 三田駅7分
都営大江戸線 赤羽橋駅8分

【入場無料・申込先着順】
※終了後、自由参加の懇親会(有料:3000円前後)を予定。毎回満席の
公開トーク必修課目です。はじめての方もご遠慮なく!
申込みはこちらから→
http://www.thinkcopyright.org/resume_talk06.html

主催:think C (著作権保護期間の延長問題を考えるフォーラム)
   慶応義塾大学DMC機構(http://www.dmc.keio.ac.jp/)
   コンテンツ政策研究会(http://contents-policy.net/)

趣旨:
各界から異論も相次いでいる著作権の保護期間延長論ですが、延長の論拠
に、「延長が創作を促進する」との主張があります。これに対して、「作
品の適時なパブリックドメイン化、流通の円滑化こそが創作を促進する」
という指摘も根強いところです。目指すところは同じ創作促進のはずなの
に、意見は容易に一致しません。

一方、目を著作権全体に転ずれば、「著作権リフォーム」などのテーマで
著作権制度全般の再構築を検討するイベントや研究活動、提言も国内外で
相次いでいます。その背景には、デジタル時代を迎えて著作権の重要性が
高まる一方、著作権と表現活動・ユーザー活動の衝突が増えたことへの社
会各層の苛立ちともいえる思いがあるようです。

「壮大な社会実験」(福井健策)である著作権は、まさに「憂鬱の時代」
(中山信弘)に入ったのかもしれません。

その中で、保護期間延長は果たして並んで検討されるべきアジェンダなの
でしょうか。「創造のサイクル」を廻しつつ適正な利用をはかるという目
的にとって、現在の著作権に欠けているものがあるとすれば、それは何な
のでしょうか。

各界を代表する論客が、今の著作権制度に不足や不満を感ずる点は何か、
ざっくばらんに話し合います。その中に、日本と国際社会が保護期間の問
題をどう決着させるべきか、決定的なヒントが隠されているかもしれませ
ん。

+++++++++

■think C のバナーをアップしました

フォーラムHPに、椿昇氏(発起人)デザインのロゴを用いた「think C」
バナーを掲載しました。ブログなどでリンクする際など、ご自由にお使い
ください。 というか、ぜひ使ってください。


+++++++++

■文化審・小委員会が、約4ヶ月ぶりに開催

文化審議会「過去の著作物等の保護と利用に関する小委員会」(保護利用
小委)が3月14日、約4ヶ月ぶりに開催され(この間WTは別途開催)、
著作隣接権に関する裁定制度などが話し合われました。次回開催は4月の
予定です。

http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2008/03/14/18812.html
http://pc.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20080314/296308/?ST=pc_news
http://www.mainichi.co.jp/universalon/report/2008/0301.html

今後の開催案内はこちら:
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/bunka/index.htm#kaisai

過去の議事録などはこちらの17番:
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/bunka/index.htm#gijiroku

保護利用小委での昨年の議論のまとめはこちら:
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/bunka/gijiroku/010/07101103/005.htm

+++++++++

■知財戦略本部がパブリックコメントを募集中(4月3日まで)

政府・知的財産戦略本部が、「知的財産推進計画2007」の見直しについて
意見を募集しています(4月3日(木)17時締切)。
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/titeki2/pc/080313comment.html

think Cでは昨年度、下記のパブリックコメントを提出しました。

「わが国の著作権の保護期間を現在より20年延長すべきか否かの問題に
ついては、延長によるさまざまな悪影響を危惧する声も少なくない。
保護期間は一度延ばせば短縮は現実に難しく、そのため将来の世代にまで
影響が永続する可能性がある。よって、拙速な結論を避け、多様なセクタ
ーの関係者から広く意見を聞き、かつ、延長がされた場合の文化的・経済
的影響について実証的なデータや予測に基づいて慎重に議論するべきであ
る。」

こうした意見もあり、現在同計画の記載は下記の比較的ニュートラルな記
載となっています。

「第4章・I- 1(2)6 利用とのバランスに留意しつつ適正な保護を行う
国内制度を整備する (中略)著作物の保護期間の延長や戦時加算の取扱
いなど保護期間の在り方について、保護と利用のバランスに留意した検討
を行い、2007年度中に一定の結論を得る。」

知的財産推進計画2007:
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/titeki2/kettei/070531keikaku.pdf

パブリックコメントは個人でも団体でも、前記の首相官邸ページからメー
ルほかで自由におこなえます。文体など、まったく自由です。期間延長問
題の帰趨にとって大切なこの時期、延長問題、ひいてはあるべき創作・流
通促進のあり方について、皆さんの意見をお寄せください。

+++++++++

■延長問題をめぐるその他の記事・イベント

「コンパス 著作権継承者」 中日新聞 2008.02.09 夕刊 ほか

関口威人「著作権のゆくえ (上) 『死後50年』牧野植物図鑑 安売り
でも価値は別」 東京新聞 2008.02.21 朝刊

EC委員会のマクリービー委員による、著作隣接権の保護期間を95年に延長
する旨の提案に関する報道
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20080218/294008/
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20080218AT2M1600717022008.html
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0802/15/news036.html
http://journal.mycom.co.jp/news/2008/02/19/031/
※EUでは著作権の保護期間は死後70年に延長済み。ここで議論になってい
るのは、現在「録音から50年」となっている実演家の権利の保護期間。

(参考)英国文化・メディア・スポーツ省「Government Response to
the Culture,Media and Sport Select Committee Report
into New Media and the Creative Industries」
(イギリス政府が7月、いわゆるガワーズ・レビューを受けて、下院文化・
メディア・スポーツ委員会に対して、欧州委員会に著作隣接権の保護期間
延長を働きかけるのは適当でないと回答した文書)
http://www.culture.gov.uk/Reference_library/Publications/archive_2007/creative_new_media.htm

無名の一知財政策ウォッチャーの独言「財産権と人格権の混同と保護期間
延長問題」
http://fr-toen.cocolog-nifty.com/blog/2008/02/post_a3d7.html

The World According to Kengo
http://blog.livedoor.jp/kengo_blog/archives/51500585.html

連続シンポ:
3月18日(火)18:00- コンテンツ政策フォーラム デジタル著作権WG編
「理想のデジタル著作権〜私が文化庁長官だったら〜」
出演:菊池尚人、川瀬真、椎名和夫、石井美穂、境真良、野口祐子、
   福井健策

3月19日(水) 18:20- コンテンツ政策フォーラム 通信・放送法体系
WG編 「融合政策2.0:全体論から具体論へ」
出演:金正勲、中村伊知哉、松原聡、上田正尚、国領二郎 ほか各氏

3月24日(月) 18:00- DIPP年次シンポジウム2008 「コンテンツか
ら切り開くデジタル新時代〜」
出演:中村伊知哉、金正勲、菊池尚人、上條由紀子 ほか各氏

いずれも主催:慶應義塾大学デジタルメディア・コンテンツ統合研究機構
デジタル知財プロジェクト(DIPP) http://note.dmc.keio.ac.jp/topics/
場所:慶應義塾大学三田キャンパス 北館ホール

※当フォーラムでは、著作権保護延長問題に関する情報(イベント、情報、
書籍、記事、オンライン上での言及など)を随時募集しています。これは
というものがございましたら、下記事務局までお知らせ下さい。

+++++++++

■延長問題とは?

日本では著作権の期間は「著作者の生前プラス死後50年間」が原則です。

期間中は権利者の許可がなければ作品は利用できず、期間が終われば誰でも
ほぼ自由に使えます。特にとりきめがない場合、著作者の死後50年間は、
相続人全員の許可がなければ作品は使えません。

アメリカや国内の権利者団体17団体は、日本が期間をさらに20年延長するこ
とを求め、政府は2007年度中に結論を出すとしています。現在、この問題は
文化庁・文化審議会内の「過去の著作物等の保護と利用に関する小委員会」
で討議されています。

「著作権保護期間の延長問題を考えるフォーラム」では延長問題について、
多様な意見や実証的なデータにもとづく慎重な議論を呼びかけています。

+++++++++

今後、フォーラムからの情報が不要の方、また新規購読申し込み、配信メール
アドレスの変更を希望される方は、お手数ですが下記より:
http://thinkcopyright.org/mailform/

============================================

著作権保護期間の延長問題を考えるフォーラム
http://thinkcopyright.org/ 【現在発起人106名】
E-mail: info@thinkcopyright.org

〒107-0062 東京都港区南青山5-18-5 1F
骨董通り法律事務所 For the Arts 内
TEL:03-5766-8980 FAX:03-5466-1107 (担当篠原)

============================================

« メールマガジンのトップに戻る

このページのトップへ