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著作権保護期間の延長問題を考えるフォーラム
think C メールマガジン vol. 11
http://thinkcopyright.org/
【第3回公開トークご報告、などの11号】 2007.7.12
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■第3回公開トークが終了しました
御礼とご報告が遅れてしまいましたが、第3回公開トークが、終了後の懇親会も
含めて満席の盛況にて終了しました。ご来場、ありがとうございました。
主なネット上の報道:
YouTubeやコミケはコンテンツ業界の発展に有効か--著作権のあり方をめぐる
議論(CNET Japan)
http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000056023,20351001,00.htm
著作権問題はカネ次第? YouTubeや2次創作を考える (ITmedia News)
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0706/18/news057.html
ブログなどでの反応:
http://d.hatena.ne.jp/inflorescencia/20070616/1181929738
http://anond.hatelabo.jp/20070617215938
http://d.hatena.ne.jp/ced/20070618/1182130599
ほか多数(随時、http://thinkcopyright.org/reference.html にて紹介)
プログラムが進行するにしたがって熱を帯びていく、刺激的なトークセッション
となりました。特に、広い意味での「同人」業界におけるグレーゾーン性とその
有効性や今後のあり方について、活発な議論が交わされ、フロアからも多様な意
見が寄せられました。
一点、残念なご報告は、関係者間の調整がつかず、今回のトークは映像配信を断
念したことです。楽しみにしていらした方、どうも申し訳ありませんでした。次
回に、ご期待ください。(次回公開トークは8月下旬頃を予定しています。)
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■文化審議会、議論が続く
文化審議会小委員会での関係者ヒアリング後半の議事録全文もアップされまし
た。出席委員との間でも、かなり突っ込んだ議論が交わされています。
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/bunka/gijiroku/021/07051627.htm
その後6月26日(火)、7月9日(月)の小委員会の審議経過(議事録は未アップ):
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/bunka/gijiroku/021/07062637.htm
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/bunka/gijiroku/021/07071007.htm
今後の開催予定は下記の通りです。
第6回:7月27日(金) 10:00〜12:00 三田共用会議所 3階大会議室
(1)アーカイブ事業の円滑化方策について
(2)意思表示システムの利用に伴う法的課題について ほか
第7回:9月3日(月) 14:00〜16:00 ホテルフロラシオン青山 3階「孔雀」
(1)保護期間の延長について
(2)戦時加算の取り扱いについて
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■フォーラムの発起人が100名に達しました
あらたに、
門坂流さん(画家)
鈴木朋幸さん(プロデューサー、トモ・スズキ・ジャパン社長)
今村哲也さん(明治大学情報コミュニケーション学部専任講師)
がフォーラムの発起人に加わってくださいました。
フォーラム発起人【現在101名】:http://thinkcopyright.org/list.html
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■延長問題をめぐる最近の記事・イベント
TBS番組「報道の魂: 文化は誰のもの? 著作権“70年”論争」
放送:2007年7月15日(日) 25時20分〜50分
http://www.tbs.co.jp/houtama/
阿部浩二氏「講演録/著作権(著作隣接権)の保護期間について」コピライト
7月号(社団法人著作権情報センター)
http://www.cric.or.jp/book/copi.html
三田誠広氏・寮美千子氏ほか「『戦時加算』問題の廃止 同意を得られる見通し
に、『70年延長』は世界標準か 各国事情の会員への提供を」ほか(総会報
告)、文藝家協曾ニュース2007年5月号(社団法人日本文藝家協会)
三田誠広氏「保護期間延長の要望はご遺族の権利を守ること、ネット上の公開は
貴重 公開OKの意志表示を」ほか、文藝家協曾ニュース2007年6月号(社団法
人日本文藝家協会)
半田正夫氏「保護期間限定の理由;有償公有制度」『著作権法概説 第13版』
(法学書院、171-176頁)
http://www.hougakushoin.co.jp/
前回ご紹介した丹治吉順氏「誰のための著作権延長か」(6月2日、朝日新聞
Be)が、ネット上で閲覧可能です(ただし事前に会員登録が必要):
http://aspara2.asahi.com/club/user/be/20070602/W13/TKY200705300236.html
※当フォーラムでは、著作権保護延長問題に関する情報(イベント情報、書籍、
記事、オンライン上での言及など)を随時募集しています。これはというもの
がありましたら、下記事務局までお知らせ下さい。
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■著作権のお勧め本 (末廣恒夫選)
第4回 新刊紹介
春頃から著作権関連の新刊が何冊か出版されていますが、その中から2冊紹介し
ます。
著作権法 第3版. 斉藤博. 有斐閣. (2007)
ISBN:978-4-641-14379-1 3,800(税別)
著作権法について本格的に学びたい人向け。
著者は、著作権の及ばない行為(読む・見る・聞くなど)を「使用」、著作権の
及ぶ行為(複製・上演など)を「利用」として、「使用」と「利用」を区別して
います。これは、権利の及ぶ範囲・権利制限の範囲を考える上で、参考になりま
す。
新版 著作権ビジネス最前線(第3版).
久保利秀彰, 内田晴康, 横山経通.
中央経済者社. (2007)
ISBN:978-4-502-95490-0. 2,800(税別)
ソフトウェア、インターネット、音楽、映像の各分野において、著作権がビジネ
スにどのように関わってくるかを解説しています。
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■延長問題とは?
日本では著作権の期間は「著作者の生前プラス死後50年間」が原則です。
期間中は権利者の許可がなければ作品は利用できず、期間が終われば誰でもほ
ぼ自由に使えます。特にとりきめがない場合、著作者の死後50年間は、相続人
全員の許可がなければ作品は使えません。
アメリカや国内の権利者団体17団体は、日本が期間をさらに20年延長すること
を求め、現在、この問題は文化庁・文化審議会内の「過去の著作物等の保護と
利用に関する小委員会」で討議されています。
「著作権保護期間の延長問題を考えるフォーラム」では延長問題について、多様
な意見や実証的なデータにもとづく慎重な議論を呼びかけています。
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