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著作権保護期間の延長問題を考えるフォーラム
think C メールマガジン vol. 23
http://thinkcopyright.org/
【審議会&提言プロジェクトチーム経過報告、の23号】 2008.7.23
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■遅まきながら、公開トーク満員御礼!
本当ーーに遅まきですが、4月15日(火)のthink C 公開トーク vol. 6
「『著作権には何が欠けているのか』−創造の円環(サイクル)を廻しつづ
けるために−」に一杯のご来場、誠にありがとうございました。今回も途中
で受付を締め切る数の申込を頂き、当日は130名分用意した資料が全てなく
なる盛況でした。終了後の懇親会も、例によって盛り上がりました。
当日の模様はこちら:
IT Media:「漫画トレースもお互い様だが……」 竹熊健太郎氏が語る、現
場と著作権法のズレ
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0804/16/news075.html
CNET Japan: 著作権のグレーゾーンは「黒」になるか「白」になるか--
有識者が議論
http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000056023,20371535,00.htm
Ascii.jp: 著作権シンポジウムで議論 パロディー同人誌は、原作者への
「愛」だ
http://ascii.jp/elem/000/000/125/125606/
前回メルマガから間があいた理由は、後述の提言プロジェクトの進行で多忙
を極めたことにありますが、次回公開トークは、think C が間もなく発表
予定の創作・流通振興策の提言を巡って秋口に予定しています。また、気に
なるEC隣接権の延長についても続報します。乞う、ご期待。
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■新たに強力発起人が4名参戦。
新たに、以下の4名の方々がフォーラムの趣旨をご理解の上発起人に就任し
てくださり、これで発起人は総勢110名となりました。最初は忠臣蔵を意識
して47人を目指していたのですが気づいたら超えてしまい、じゃあ梁山泊だ
ということで108人で止めるつもりが・・・しまった、超えてしまいました。
野口祐子(弁護士、クリエイティブ・コモンズ・ジャパン専務理事)
宮台真司(首都大学東京教授、社会学者)
武田徹(評論家、ジャーナリスト)
坪田知己(慶應義塾大学大学院政策メディア研究科特別研究教授)
その他の発起人総勢106名の顔ぶれはこちら:
http://thinkcopyright.org/list.html
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■文化審議会・保護利用小委では「中間総括」案などをめぐり激論
文化審議会「過去の著作物等の保護と利用に関する小委員会」(保護利用小
委)は5月16日に開催され、後半には事務局が作成した「中間総括案」関連
の資料(資料3)をめぐって、複数の委員から「あたかも延長を前提にして
利用円滑化を議論しているかのように読める資料を出すのはおかしい」旨の
指摘があり、事務局が釈明に回るなど、突っ込んだ議論が交わされました。
結論誘導の意図は感じられるか、感じられないか。どうぞ皆さん自身の目で
ご判断ください。
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/bunka/gijiroku/024/08051902.htm
次回は、久々に延長問題が正面から取り上げられる予定です(開催予定は未
定)。
今後の開催案内・傍聴申込はこちら:
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/bunka/index.htm#kaisai
過去の議事録などはこちらの17番:
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/bunka/index.htm#gijiroku
保護利用小委での昨年の議論のまとめはこちら:
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/bunka/gijiroku/010/07101103/005.htm
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■提言プロジェクトチームを連続開催
ご案内の通り、think Cでは今後の延長問題の決着に向けての意見と、仮に
保護期間を延長しない場合、創作振興と流通促進をいかに図るのか、フォー
ラムとしての提言をまとめて公表することを検討しています。
そこで下記メンバーによるプロジェクトチームが発足し、これまで複数の班
ごとの検討に加え、全体会合でも議論を重ねて来ました。議論はそれなりに
難航していますが、秋口までにはフォーラム内での議論を経て提言を公表し、
公開トークを開催する予定です。
プロジェクトチームメンバー(50音順)
太下義之:三菱UFJリサーチ&コンサルティング芸術・文化政策センタ
ー長(文化政策)
金正勲:慶應義塾大学デジタルメディア・コンテンツ統合研究機構准教授
(デジタルコンテンツ産業論)
小林真理:東京大学大学院人文社会系研究科准教授(文化政策)
田村善之:北海道大学大学院法学研究科教授(知的財産権法)
津田大介:IT・音楽ジャーナリスト
長塚真琴:獨協大学法学部准教授(著作権法)
林紘一郎:情報セキュリティ大学院副学長(法と経済学)
平田オリザ:劇作家、演出家、大阪大学教授
福井健策:弁護士(芸術文化法)
横山久芳:学習院大学法学部准教授(著作権法)
(事務局)
生貝直人:クリエイティブ・コモンズ・ジャパン事務局員
酒井麻千子:東京大学大学院 情報学環・学際情報学府
作田知樹:Art & Law 代表
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■延長問題をめぐるその他の記事・イベント
寮美千子氏「作品が後世に読まれるためにすべきこと/著作権保護期間延長
に反対する」『詩と思想』2008年5月号
大久保ゆう氏「本を“社会共有財産”にする意義とは?――「青空文庫」の10年
と著作権保護期間延長論への危惧」『新文化』2008年6月19日号
同氏による、「シャーロック・ホームズ全集+オーディオブックCD+オンデ
マンド本 刊行計画」
http://www.alz.jp/221b/holmes.html
同じく同氏による、フランク・キャプラ監督の代表作『素晴らしき哉、人生
!』などの日本語新字幕付フリー公開
http://www.alz.jp/221b/archives/000672.html
実演家の著作権保護期間、95年への延長を提案〜欧州委員会
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2008/07/17/20299.html
同旨:http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0807/17/news052.html
(注※上記は日本でいえば著作権ではなく、現行「実演から50年」となって
いる「実演家の権利」に該当。著作権はヨーロッパでは死後50年から死後70
年原則に延長済み)
※当フォーラムでは、著作権保護延長問題に関する情報(イベント、情報、書
籍、記事、オンライン上での言及など)を随時募集しています。これはという
ものがございましたら、下記事務局までお知らせ下さい。
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■think C のバナーをアップ中
フォーラムHPに、椿昇氏(発起人)デザインのロゴを用いた「think C」
バナーを掲載しました。ブログなどでリンクする際など、ご自由にお使い
ください。 というか、ぜひ使ってください。
http://thinkcopyright.org/about.html
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■延長問題とは?
日本では著作権の期間は「著作者の生前プラス死後50年間」が原則です。
期間中は権利者の許可がなければ作品は利用できず、期間が終われば誰でも
ほぼ自由に使えます。特にとりきめがない場合、著作者の死後50年間は、
相続人全員の許可がなければ作品は使えません。
アメリカや国内の権利者団体17団体は、日本が期間をさらに20年延長するこ
とを求め、政府は2007年度中に結論を出すとしています。現在、この問題は
文化庁・文化審議会内の「過去の著作物等の保護と利用に関する小委員会」
で討議されています。
「著作権保護期間の延長問題を考えるフォーラム」では延長問題について、
多様な意見や実証的なデータにもとづく慎重な議論を呼びかけています。
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アドレスの変更を希望される方は、お手数ですが下記より:
http://thinkcopyright.org/mailform/
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著作権保護期間の延長問題を考えるフォーラム
http://thinkcopyright.org/ 【現在発起人110名】
E-mail: info@thinkcopyright.org
〒107-0062 東京都港区南青山5-18-5 1F
骨董通り法律事務所 For the Arts 内
TEL:03-5766-8980 FAX:03-5466-1107 (担当篠原)
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